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インデックス投資で増やしてから高配当株投資に切り替えるのがイマイチな3つの理由

インデックス投資で増やしてから高配当株投資に切り替えるのは微妙?

今回のテーマはインデックス投資で増やしてから高配当株投資に切り替えるのがイマイチな3つの理由というテーマで解説をしていきたいと思います。

結論から言うと、そのスタイルはおすすめしません。インデックス投資から高配当株投資への切り替えをおすすめしない理由について詳しく解説していきたいと思います。

出口のところでも大事になってくる考え方だと思いますんでね、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

理由①:そもそも求められる運用スキルが違う

これがまず大前提なんですね。インデックス投資はインデックス運用、高配当株投資はアクティブ運用、ここが大前提として、そもそも投資の運用スキルとか手法が違うんです。

インデックス投資っていうのは、TOPIXとかS&P500といった指数に連動した成績を目指すんですね。王道のインデックス投資では、個別銘柄の選択スキルや投資タイミングを計るスキルのようなのは不要なんですね。

何が重要なのかっていうと、リスク許容度を把握することですね。どれだけ損失に耐えられるかを把握すること、それからリスク許容度に基づいて資産配分を決定すること。低コストでよく分散されたインデックスファンドを選択すること、定期的にリバランスを行うことと、インデックス投資においてはこの4つが大事になってくるんですね。

個別企業の業績とか財務の状態の分析なんかせずに市場全体にまるっと投資するのがインデックス投資なんですね。だから個別銘柄の選択スキルは不要です。持っておくに越したことはないんですけど、持ってたところでどうせ全体買うんだからあんまり関係ないってことですね。

そして短期中期的な株価はさておき、長期的には資産価格が上昇し続けるっていう前提で投資をするんで、世の中は右肩上がりで最終的には良くなっていくんだみたいな、そういう前提条件のもとで投資をするんで、投資タイミングの分析も不要なんですね。

短期的にはこのタイミングで買った方が得じゃないかそうじゃないかって話はあるんですけど、短期の変動ってのは超長期で見た場合、もうノイズにしか過ぎないんです。

つまり自分がどれだけリスクを取れるかしっかり考えて、株式60%債券30%ゴールド10%みたいな、そんな感じで資産配分を決めて、それに適したファンドを選択して、ひたすら積み立て続けて、時々リバランスでずれた投資割合を元に戻すってことでが肝になってくるんですね。

これで市場平均っていう名には似つかわしくない、多くの人が勝てる優秀なリターンを出すことができるっていうのが、これがインデックス投資なわけですね。

市場平均に勝つのは難しいってことは多くの学術研究で明らかになっているんですね。インデックス運用を上回る成績を目指す投資スタイルをアクティブ運用って呼びます。

高配当株投資ってのはアクティブ運用なんです。しかし大半のアクティブ運用ってのはインデックス投資に勝てないんです。

その一方で、絶対に勝てないってわけでもないってことも事実なんですね。インデックスに勝ちやすい要素っていうのも、このアクティブ運用においていくつかね研究はされてるんですね。

代表的な要素は下記の5つです

・ボラティリティ:リスクの低い銘柄

・クオリティ:健全な財務体質を持つ企業

・バリュー:割安銘柄

・サイズ:小型株

・モメンタム:株価が上昇基調の銘柄

これらがインデックス投資に勝つための要素ってことになるわけですね。

もしもアクティブ運用する場合、高配当株投資ってのはこれらの要素に当てはまる銘柄が多い、株価の変動が比較的小さく、高収益財務で、時価総額の小さな小型株で、割安に放置されていて、実際市場平均を上回るポテンシャルの銘柄を見つけることが必要なので、インデックス投資では不要だったスキルがとても重要になってくるんですね。

個別銘柄の選択スキルが必要になってくると、何でもかんでも買ってたら失敗してしまうんですね。あと投資タイミングを計るスキル、毎月毎月ただ積み立てたらいいのではなくてこのタイミングで買おう、割安になってるから買おうってこういう投資タイミングを計るスキルも必要になってくると、インデックス投資で否定されている要素である銘柄選択は無駄とか、投資タイミングを計るのは無駄っていう、これらこそ、アクティブ運用の成否を決める重要な要素になってくるんですね。

投資家はみんな同じ世界で生きてるはずなのに価値観がずいぶん違っていて面白いですよね。投資手法によってもう全然変わってくる。

高配当株投資って、銘柄選択と投資タイミングを間違ったらもう終了なんです。インデックス投資をいくら続けても高配当株投資で必要なスキルってのは育たないんですね。だからインデックス投資でまとまったお金を作る、そのお金を高配当株投資に切り替えるっていうのは、全然違う手法にね一気に行くわけですから、退職金全額をいきなり株式投資に突っ込むハイリスクおじさんと何も変わらない結果になっちゃうと、知らないものとか不慣れなものにお金をつぎ込むことになるからですね。

理由②:インデックスの取り崩し方法も確立されている

インデックスでお金を貯めてから高配当株に切り替えたいって考える人は、取り崩し方法を心配してるんだと思うんですね。

よくあるインデックス投資の出口戦略の話として、わざわざ高配当株投資に切り替えて配当金を狙わなくても、インデックス投資にも合理的な取り崩し方法ってのがあるんですね。

有名なのがこの2つで、毎年資産残高の4%定率で取り崩す方法、それともう1つが毎年引退時資産額の4%を定額で取り崩す方法、どちらも4%ルールって呼ばれてます。

例えば自分のポートフォリオの期待リターンが5%だとしたら、毎年4%取り崩していけば理論上は資産が減らないんですね。むしろ増えていくと、もちろん1年のリターンで見るとプラス20%になったり、マイナス15%だったりと、大きくぶれるんですけど、長期的には平均回帰していくってことがわかっているんで、要はとにかく機械的に定率で取り崩していけばOKってことですね。

定額で取り崩すっていうのは、例えば引退時の資産が3000万円あるとしたら、その4%にあたる120万円を毎年取り崩していく方法と、普通に考えるとね、3000万円あるものを毎年4%取り崩していくと、25年で資産が枯渇しちゃいそうなんですけど、トリニティスタディーっていう研究では、株式50%、債券50%のポートフォリオなら96%の確率で30年持つことがわかってるんですね。

伝えたいのは、わざわざインデックス運用という投資スタイルでうまくいってるのに変えなくても、資産寿命をできるだけ長持ちさせながら、ファンドを売却して効率的に生活資金に換金していく、こういう方法が研究されているってことですね。

理由③:成果が出た方法を続ければいい

投資手法って無数にあるんですよね。ずっと言ってることなんですけど投資に正解はないと、どんな投資手法でも稼いでる人もいれば、稼いでいない人もいるんですね。

あまりおすすめしないですよっていう投資手法でも、当然稼いでる人も一部いるんですよね。誰でも同じ結果が出せるはずのインデックス投資でさえも、利益を出せないまま撤退する人もいるんですね。

何でそんなことになるのっていうと、インデックスってのは積み立てていくのが大事なのに、株価が落ちちゃった、不安だったって積立やめちゃったり、暴落時に大損を抱えて売っちゃダメなのに狼狽売りしてしまったり、短期的な値下がりとかバーゲンセールなはずなのに、暴落時に売ってしまったり、慌てて短期でファンドをとっかえひっかえしてしまったりとか、こういうことをしてたら資産を増やせないわけですね。

インデックス投資で資産をもし皆さん増やせたのであれば、それが性格とか年収とか職業などに合っているってことですね。

まとまった資産額は規律ある投資を続けられた成果に他ならないわけですから。だったら今までそれがうまくいってるんだから、それを継続したまま今回紹介したような規律ある取り崩しっていうのを続けた方が資産寿命を減らさずに済むと思うと成果が出ている投資スタイルをわざわざ変える必要性はないんじゃないかってことですね。

補足として、インデックスと高配当株投資両方やるっていうのはどうなのってこれもよく聞かれるんですけど、インデックスと高配当株の両刀使いについて、これは個人的には全然ありだと思います。

どちらに比重を置くかっていう視点においては、インデックスファンドをコアにして高配当株をサテライトとしてトッピングするってこれが無難といえば無難なスタイルになるかなと思います。

両刀使いのメリットはいくらでもあるんですね。例えば市場平均を大きく下回る可能性を回避できる、市場平均を上回る可能性も残せるキャッシュフローも育つので、心理的に付き合いやすい。運用スキル相場経験が身につく、個別株投資のおかげで、インデックス投資の良さをより深く理解できるとかそんな感じです。

デメリットは何かっていうと、資産が爆発的には増えないことですね。インデックスも高配当株投資も期待リターンはどんぐりの背比べなんです。インデックスの方が一般的な過去の例から見ると良いとはいえ、もう見る人が見たらほとんど誤差の範囲です。

短期間で資産を増やしたいのであれば、分散なんてしてないで成長株への集中投資になってくるんですよね。ただ純粋に投資だけで資産を爆発的に増やした人はほとんど周りにもいないんで、結局何かビジネスを持ってたりとか投資だけでもギャンブル要素強くなってそこだけで生き残れた人ってほとんど見たことがないんで、基本的にはずっと言ってる通りおすすめしません。

まとめ

若いうち、投資資金が少ないうちに経験を積みましょう。

インデックス投資でお金を増やしてから出口で高配当株投資に切り替える、この方法はあんまりおすすめしないっていう理由は3つあります。

①求められる運用スキルが違う

②インデックス投資の取り崩し方法も確立されている

③成果が出ている投資スタイルを続ければいい

高配当株投資はインデックス投資と違って、投資タイミングを気にせずコツコツ定額で積み立てるっていう類のものではないんですね。ある程度相場を読んでがっとお金を入れたり、投資金額を控えめにしたり、時には追加投資を完全にストップしたり、そういう動きが必要になってきます。

インデックス投資で出口を迎えたタイミング、例えば老後のタイミングでたまたま高配当株ポートフォリオに切り替えるとして、その切り替えに適しているタイミングとは限らないわけですね。

もし高配当株投資にも興味があるのであれば、若いうち、投資の時間を長く確保できるうちにさらに資金が少ない、アクティブ運用でミスでも大怪我しないうちですね、こういう状態で始めてしまって経験を積んでいった方がいいかなと思います。

幸いインデックスと高配当株投資の両方やることによって不都合が生じることってないです。

出口にしても配当金は配当金で永久に受け取りつつ、インデックスはインデックスで4%ルールに従って取り崩すこういうこともできるわけですね、アレンジの幅は無限大にありますからとにもかくにもインデックス投資と高配当株投資ってのは本質的に別のことをやっているんだよってのを認識してほしいんですね。

インデックス投資はインデックス運用、高配当株投資はアクティブ運用なんだよと、このことを理解した上で、自分に合った投資スタイルを模索していっていただければ、自分自身の答えというか、いい結果に近づいていくんじゃないかなと思います。

投資で大事なのは、投資の軸をぶらさないこと、自分の目的を明確にして、適切なね手段を選んでいくってことが大事なわけですね。

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