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【ダメ絶対】NISA初心者が「なぜかやる」大損行為5選

NISA初心者が「なぜかやる」大損行為

今回のテーマはNISA初心者がなぜかやるやばい行動5選です。今回はNISAを始めたての人がなぜかやってしまうNG行動を紹介します。

初めて投資をする人の多くが今のつみたてNISAを利用しています。初めての投資は不安ですよね。そんな不安の中で、NISAで投資を始めるのがよさそうだとたどり着いた時点で素晴らしいです。

今のつみたてNISAは金融庁肝いりの制度でした。24年からは新NISAが始まりますが金額的に良い経験になりますね。それでも制度の理解度が低いと、思わぬ落とし穴にはまってしまいます。

コツコツ貯金のように投資信託を購入して利益には税金がかからない制度でしょ、あとはおすすめ商品を買っておけばOKだよね、この気持ちすごくわかります。でも、少し待ってください。

もし同じ制度を利用していても損してしまうNG行動があるとしたら損を回避する知識を身につけて、自分の資産を上手に守って育てたいですよね。実際にNISAの特性を理解せずに損する行動をとっている人が少なくありません。

せっかく始めた投資だからさをしたくないという人は、なんとなく運用しているという状態から出たいですね。そこで今回はNISAで気をつけたいことを紹介します。

NISAでのNG行動を共に学んで長期投資の基本を身につけていきましょう。

NG行動①:国内株式インデックスへの投資

ネット証券が一般化して投資が身近になりました。そこに近年の米国株高が後押しとなって米国株への投資が一般化してきましたね。

日本人なんだから日本株への投資でしょ、アメリカのことなんてわからない。このような理由で日本株に投資している人に、米国株の魅力をお伝えできればと思います。

国内株式インデックスをおすすめしない理由は、

・株価の成長が見られない

・今後の成長も厳しそう

・資産の分散がきかない

この3つです。私がお伝えしたいのは、日本株がオワコンだということではありません。投資に良いも悪いもありません。

ですが日本人だから日本に住んでいるからのようなバイアスによって、なんとなく国内株式へ投資している方はいないでしょうか?もしそのような方がいればこの後の解説を参考に自分の腹内でも確認してみてください。

株価の成長が見られない

TOPIXは日本の株式市場を広範に網羅する指標、S&P500は米国市場全体の動きをおおむね反映していると言われる指標です。2003年1月から2022年12月まで1万円をTOPIXに投資した場合は最高で約2万4700円。S&P500に投資した場合は約5万5700円になりました。

利益で見ると3倍以上の差がついたのです。もちろん全ての日本株が駄目だというわけでは当然ありません。実際たった1年で10倍以上値上がりする銘柄もありました。保有銘柄を見つけて実際に投資できる力がある人もいらっしゃいますね。そういう方は一般NISAをうまく活用しています。

しかし、誰でもできる投資である今のつみたてNISAでは個別株に投資できません。つみたてNISAの対象商品は、長期の積立分散投資に適した一定の投資信託と金融庁により定められているからです。

国内株式指標は長期投資に適した右肩上がりの投資先とは言えなさそうです。日本としてもこのような状況を放置しているわけではありません。2022年4月に持続的な企業価値向上の動機づけを目指し、上場廃止基準をより厳しくした新しい市場区分が始まりました。

プライム市場、ファンド市場、グロース市場という3つの市場区分を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?これまでの玉石混交の株価指標から新たに右肩上がりの指標を作る試みに見えましたが、結果が出るのにはもう少し時間がかかるかもしれませんね。

今後の経済成長も厳しそう

先ほどのTOPIXとS&P500の話はあくまでも過去の事実です。これから日本が米国より成長すると考えるなら、国内株式インデックスに投資する方が良いことになるかもしれません。

それではこれからの日本の経済成長に期待できるか考えてみましょう。経済成長に欠かせない要素が人口と言われています。労働人口、消費人口が増えていけば経済が上向きということですね。

ですが日本はご存知の通り2000年代から人口は横ばいです。近年では人口増加率がマイナスになっています。ここ10年強は人口が減り続けているのが日本の現状です。

人口が減少しているとはいえ、日本は世界的に見ると人口がまだ多い国です。世界全体で見ると上から11番目、アジア圏で見ると7番目に人口が多い国です。

だったらまだまだチャンスはあるじゃないかと、これからに期待できるでしょうか?そんなに期待できそうにないと薄々感じているかもしれませんね。

日本の人口動態には若者が極端に少ないという特徴があるからですよね。人口の2割以上が70歳以上というのが日本の特徴です。日本、ドイツ、アメリカ、カナダの年齢分布で見ると、日本だけ突出して70歳以上の人口が多いです。

労働人口がこれからどんどん減っていく国の経済成長を信じられるか、またイノベーションによる一発逆転を期待するのか、投資戦略は十人十色です。それでも高沢国内株式インデックスへの投資は万人におすすめできるような材料には乏しいと考えます。

資産の分散がきかない

さてここまでどうも日本株への投資は厳しそうだという理由を過去の事実と未来に繋がる人口の観点から見てきました。3つ目の理由は分散の観点からです。

私達日本人の多くは日本で生まれ育ち、日本で働き、日本円で給料をもらい、日本円で貯金しています。全て日本という国とその法定通貨である円に依存している状態です。

依存だなんて大袈裟な、まるで問題があるように言ってるけど日本に生まれて暮らしているんだから当たり前のことだろう、と思われる人もいるでしょう。

ですが、今やスマホやPCに向かえば外貨建ての資産を簡単に買える時代です。新たに投資を始めようと、NISAの口座を開設したのなら、外国の資産を持ってみるというのはいかがでしょうか?

いやいや外国の資産なんか持ったら為替変動の影響を受けるから嫌だと言う人もいます。その不安、本当に正しいのでしょうか?日本で暮らし、円資産だけを保有している人も為替の影響を受けているのではないでしょうか?

最近の円安による物価高もその一つでしたね。高度にグローバル化した社会で為替の影響を受けないでいることは難しいです。そこで外貨資産を持つことをおすすめしています。

直近のように円安になったら外貨建て資産を円換算して資産が増えたと喜んで見る逆に円高になったら輸入品が安く買える、海外旅行にお得に行ける、外国株がお得に買えると喜んで見る、どちらに転んでもいいようなメンタリティで為替と向き合えるようになりますね。

そんなに楽観的になれないよという方も現状を日本に全力投資している状態と捉えるとどうでしょうか?自分の資産をつみたてNISAなどで少しずつ外貨建て資産に分散していく。この方が国内資産だけの現状より健全かもしれないと見方が変わるかもしれませんね。

NG行動②:資産バランスを意識しすぎる

バランス大事って言ってたじゃん?その上で株だけじゃなくて債券も持つといいのでしょう?という皆さんちょっと待ってください。

これは陥りやすいNG行動なんです。運用成果の9割はアセットアロケーションで決まるとも言われています。資産バランスのデザインは重要な要素です。

しかし、NISAを始めたての人の中にはバランスを意識しすぎ、資金が小さいうちから投資効率を犠牲にしてしまう人がいます。

例えば4資産均等バランスと8資産均等バランスなどの投資ですね。

4資産の内訳は国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券のものが一般的です。

一方8資産の内訳は先ほどの4つに、新興国株式、新興国債券、国内REIT、先進国REITの4つを加えたものになります。

これらのバランスファンドへ投資するメリットは次の2つです。

・手軽に全世界の各種資産に投資ができること

・リバランスを自動で行えること

リバランスは資産の売買を行って当初決めた資産比率を維持することです。一方デメリットは、

・資産が分散するのでリターンもマイルドになる

・手数料が株式100%のファンドより高くなりがち

結局は人によるという話になってしまうのですが、私は投資初期の頃から過度にバランスを意識する必要はないという考えです。理由は投資資金が小さいからです。投資を始めたての頃は、預金のような無リスク資産の比率が高いでしょう。

このような時期は、S&P500のような米国株式指数に連動するファンドへの投資をおすすめします。投資資金が小さい時から分散投資でリターンをマイルドにする必要はないということです。

アセットアロケーションを意識するのは投資資金が1000万2000万と積み上がってきてからでも良いでしょう。もちろん長期で投資に取り組めることが一番です。バランス型ファンドに投資することでゆっくり寝られるという人が、無理に株式100%の投資を行う必要はありません。

自分に合った投資先でコツコツと資産を積み上げていきましょう

NG行動③:手数料の罠にはまってしまう

例えば金融庁肝いりの非課税制度であるつみたてNISA、つみたてNISAで購入できるファンドは、金融庁が定めた基準をクリアしたお墨付きの商品たちでしたね。

そんなファンドであれば手数料の罠にはまるはずがないと安心してませんか?実は同じ投資先でもどこで買うかによって手数料が違うのです。

同じような商品に見えて購入時の手数料、売却時の信託財産留保額が0.5%違うこともあります。

0.5%で大げさじゃないの?と思うかもしれません。0.5%でどれだけ運用成績に差があるか具体的に見てみましょう。

20年間100万円を利回り7%と7.5%で運用したときの差が約37万円です。ちょっと侮れない金額になりますよね。これからNISAを始める人はこのような違いがあることを知った上で選びたいですね。

NG行動④:リバランスという名目での売却

リバランスについては先ほども触れましたね。資産の売買を行って最初に決めた資産比率を維持することでした。

このリバランスは2つの目的があります。一つ目は値上がりしたファンドの売却利益確定です。二つ目は安めになっているファンドの買い増しです。

これはリスク管理が主目的です。同時にこれは長期的にはパフォーマンスを上げる効果があります。ではなぜNGなのでしょうか?リバランスのための売却は一見して良いことに見えますが、投資初期からバランスを意識する必要性は低いというのがNG行動でしたね。

そのため売却せずにリバランスをするノーセルリバランスをしたいですね。どうしてもリバランスをしたいなと買いによるリバランスがシンプルです。24年から始まる新NISAでは非課税枠が簿価で売却したら復活します。

つみたてNISAでは売却により非課税枠が復活しませんでした。中上級者の方はノーセルだけでないリバランスを考えても良いでしょう。

非課税の恩恵を多く受けるならば、右肩上がりのファンドに長時間投資するのが良いことには変わりありません。おすすめのつみたてNISAに向いているファンドは次の4つです。これらは特にノーセルでも良いでしょう。

・SBIVS&P500インデックスファンド

・eMAXISSlim米国株式S&P500

・SBIV全米株式インデックスファンド

・楽天全米株式インデックスファンド

気になる方はチェックしてみてください。

NG行動⑤:ランキングを追いかける

実際につみたてNISAで投資を始めてみると、思っていた効果が出ないこともあります。そんなときについついリターンランキングを確認してみたりするんですよね。

例えば国内株式、先進国株式、新興国株式などの資産クラス別の騰落率を月別に並べたランキングです。このようなランキングを見ると分析を始めてしまうものです。

ふむふむ、今は先進国株式より申告債券のリターンが良いのか、ではこちらの商品を来月から積み立てようとか、なるほど、今年は債券株式全体に貼っておいた方がよさそうだ、一時的にバランスファンドの積み立てに切り替えよう、などですね。

このようにランキングを追ってご自身の投資先をコロコロ変更するとどうなるでしょうか?そうです。ランキングを追って成績の良いファンドに乗り換えると、万年高値づかみをしているようなものです。

NISA制度の狙いの一つである積立を放棄しては時間の分散が利きません。安いときに良いものを買えなくなるのですね。調子の良い投資先があるとついそちらに比重を置きたくなる気持ちはとてもわかります。

ですが淡々とルールに従って取り組むことが大事です。もちろん、いかなるときも売ってはならないという鉄の掟ではありません。米国投資のストーリーが崩れたときは売り時です。

具体的には、アメリカ以外の国が急成長し長期的にアメリカの地位が下がる、何らかの国の原因によってアメリカ経済が衰退する、このようなケースです。

アメリカ経済にもリスクがあり株価が下がる可能性があることを知っておきたいですね。大事なことは短期の浮き沈みや一時的な話題に反応しすぎないことです。

まとめ

NISAを始めたての初心者さんがやってしまうNG行動5選をご紹介しました。

①国内株式インデックスへの投資

②資産バランスを意識しすぎる

③手数料の罠にはまってしまう

④リバランスという名目での売却

⑤ランキングを追いかける

おすすめのファンドもおさらいしましょう。

・SBIVS&P500インデックスファンド

・eMAXISSlim米国株式S&P500

・SBIVS全米株式インデックスファンド

・楽天全米株式インデックスファンド

この4つでした。これらのファンドをネット証券会社で淡々と積み立てていけるといいですね。長期投資はときには不安になることもあると思います。そのような時期も投資を学び、乗り越えていきましょう。

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