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【夢の配当金生活】高配当株投資の大前提5選

高配当株投資の大前提

今回のテーマは月3万円の配当金を目指して高配当株投資の大前提5選というテーマで解説をしていきたいと思います。2022年高配当株は強かったですね。S&P500やナスダックがマイナス20%からマイナス30%と大きなマイナスに沈む中、有名な米国の高配当株ファンドHDVは+3%とプラス成績。そして日本の高配当株指数は+15%超と大健闘。不況に強いって言われる高配当株の力を見せつけましたね。

高配当株には様々なメリットがありますね。例えば安定したインカムが得られる配当金は株価のようには乱高下しません。そして月3万円の安定不労所得があると生活はかなり楽になりますね。それからリスクが低い高配当株は株価が大きく伸びることは少ないですが、大きく下落することも少ないです。それからインフレ不況といったバッドイベントに強い銘柄を厳選すれば、配当金はひたすら増え続けます。10年で2倍になることも珍しいことではありません。月3万円の配当金が放っておくと10年後には月6万円になっているイメージです。

高配当株投資は賛否両論ある投資手法ですが、昔からずっと人気があります。それはやはり独特のメリットがあるからです。このメリットを生かしてお気楽な生活をしている投資家は結構います。つまり人によっては十分におすすめしうる投資法だってことです。なので今回は高配当株投資の大前提5選について解説します。

①高クオリティのものを選ぶ、配当利回りだけで選ばない

最初から超重要なやつです。高配当株は配当利回りの高さだけで選んだら絶対に駄目です。例えば配当利回り4%のA株と配当利回り5%のB株、この2つがあれば初心者ほど配当利回り以外の情報はほぼノーチェックで配当利回り5%のB株を選んでしまうんですね。その結果どうなるか、配当金がいっぱいもらえたのは買った直後だけ、その後業績が悪化して減配。配当金が減るってことですね。そして株価はさらに下落して含み損に、もうこうなったら配当金は減るわ、株価は下がるまで絶望を味わう羽目になりがちです。

投資雑誌を見ると、よく高配当株特集が組まれていますね。利回り何%人気の高配当株特集目指せ配当金生活みたいなやつです。ああいうので紹介される人気化した高配当株は危ないのが多いですね。ただ配当利回りが高いだけのものが多く含まれるからです。失敗する高配当株投資は配当利回りだけで銘柄選定をします。成功する高配当株投資はクオリティも見ます。クオリティってなんぞや、要するに収益性、ちゃんと儲かっているか、安定性、不況でも手堅く利益が出せるか、それから安全性、お金をたくさん持っていて、不況でも潰れないか、そして成長性、5年後10年後、業績が伸びていきそうかといったものをトータルで見ていくわけです。

これらの要素をバランスよく満たしたものが高クオリティな高配当株です。高配当株投資は安定して配当金を得るのが目的ですよね。そして皆さん、配当金の原資はどこから来ていると思いますか。それは企業の利益なんですね。ない袖は振れないんです。儲かってない企業は配当金を出せない。仮に今配当金が出ても、将来的には安定して配当金を出しづらいです。つまり財務優良で不況にも強い、そういう企業を選べば配当金は安定しやすいってわけですね。さらに配当金が安定的でしかも成長していく増配していく、そういう企業は、結果的に株価も伸びやすいんですよ。

下手な高配当株投資は配当金は減るし、株価も下がる。一方で上手な高配当株投資は配当金が増えるし、株価も上がるんですね。そしてこの下手と上手を分けているのは、配当利回り以外の情報をいかに丁寧に見れたかっていう点です。こことても大事なところですよ。配当利回りだけに踊らされないようにしてくださいね。初心者にありがちですからね。

②分散、分散とにかく分散

クオリティの高い高配当株だけを丁寧に選んでいく。このときに気をつけたいのが分散です。要するに、いろいろな業界の会社やいろいろなビジネスモデルの会社、これらをたくさんたくさん買いましょうってことです。100点満点のピカピカ高配当株を3社だけ持つ、そういう集中投資はしないってことです。集中投資は予想外の出来事があったときのダメージがでかすぎます。

皆さん、例えばこういう状態を想像してください。3銘柄に集中投資していて、月3万円の配当を決めている。この場合ひと銘柄で月1万円ですね。そのうちひと銘柄が不況で無配に転落した。そうすると、このとき配当金は月3万円から月2万円に33%も低下してしまいます。無配転落となれば、株価の大暴落もあり得ます。配当と株価両面でダメージを受けることになるでしょう。

こういった悲劇を避けるには、投資する銘柄を増やすしかありません。3社よりも5社、5社よりも10社の方が何かがあったときにダメージを受ける率は下がりますよね。では、一体どれぐらい分散して買えばいいのか、目安は最低でも30から50銘柄ぐらいです。本音を言えば70から80銘柄が到達地点です。僕自身も100銘柄近くに投資してますからね。そしてアメリカの有名高配当株ファンドもこのぐらいの数に分散投資をしています。もちろん高配当株投資を始めたばかりの頃は5銘柄とか10銘柄とかでのスタートになるでしょう。それはしょうがありません。千里の道も一歩からローマは1日にしてならず、大きなことを成し遂げるには時間が必要だからですね。

あくまで到達地点としては30銘柄から80銘柄を意識して買っていくってことです。そして分散した結果、ポートフォリオ全体の配当金に占めるひと銘柄の配当金の割合は2%程度、ポートフォリオ全体の配当金に占める人セクターの配当金の割合は10%程度、こういう状態になれば、想定外の減配もそれほど怖くありません。ちなみにセクターっていうのは業種のことです。金融とか自動車製造とか建設などですね。だから一つの銘柄の配当金の割合は全体の2%程度にとどめましょう。そして人セクター、一つの業種からの配当金の割合も10%程度にしましょうってことですね。

金融からだけで50%入ってますとかこういう状態は避けましょうってことです。時々ツイッターでこういう人を見かけます。私の高配当株ポートフォリオを見てください。月3万円の配当金があります中身を見てみると、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行にあおぞら銀行何とか銀行その他みたいなね。これは分散とは言えないですね。全部銀行株みたいな危なっかしくてしょうがないっていう感じですね。高配当株投資は、いろいろなビジネスモデル、業種の銘柄を丁寧に集めていきましょう。

③評価はポートフォリオ全体で考える

これも大切なとこですね。先ほど高配当株投資の規模は、各銘柄のクオリティ、配当利回りだけで見ない、そして分散に多様な銘柄に集中投資しない、この2つだってことを伝えました。優良な高配当株50銘柄に投資していて、その50銘柄にはいろいろな業種やビジネスモデルの会社が混ざっている、これなら高配当株ポートフォリオとしてはかなり安定します。

さて、この高配当株ポートフォリオ評価の際に気を付けることがあります。それは全体で評価しましょうってことです。ここも皆さん大切なところなんでもう一度言います。ポートフォリオは全体で評価しましょう。

どういうことかちょっとリアルに想像してみてください。皆さんが高配当株5銘柄に投資してから3ヶ月がたったとします。そして各銘柄の損益は次の通りだったとします。高配当株Aが+4%、高配当株Bが+2%、Cが+1%、Dが+12%、そしてEが-8%、どうでしょう皆さん、こんな感じだったら、このときもしかしたら皆さんはこうなるかもしれません。+12%の成績を出している高配当株Dは我が子のようにかわいい。いい株を選んだ、お前ならやってくれると思ってたよ、こんなふうに感じてたとそして+12%の成績を出せるDはかわいいんだけど、-8%の成績を出している高配当株Eは愛せない、本当駄目な奴だなお前はこいつに投資したのは失敗だったかな、こんなふうに感じる方いらっしゃるんですけど、でもこの判断方法はいけません。

なぜかというと、高配当株投資がうまくいっているかどうかは次の2点で判断すべきだからです。ポートフォリオ全体で見て、安定して配当金を出し続けてくれているか、それからポートフォリオ全体で見て株価が伸びているか、この2点なんですね、全体でっていうところがみそです。もちろん投資した全ての銘柄がプラスになれば、そりゃ気持ち良いですよ。でも実際にはそんなことは起きません。投資した銘柄が全てプラスであり続けるなんて、プロのファンドマネージャーでもありえないことです。

人気のS&P500だって500社の詰め合わせですから、この500社の中にはマイナス成績の銘柄もいっぱいあります。だから全体で見るのが大事なんですね。なぜ全体で見ないといけないのか、投資の世界にはサイクルがあります。やたら自動車株が強い時期があれば、やたら商社株が強い時期もあります。こういうときに投資した銘柄全部がプラスになって欲しいって考えると、同じ業界や同じビジネスモデルの銘柄ばかりが増えることになってしまいます。こういう買い方をするとプラスになるときは全部プラスになるんだけど、マイナスになるときは全部マイナスになっちゃう。そういう動きになるんですね。ハイテク株ファンドなんてその典型ですよね。伸びるときはぐんぐん伸びるんですけど、落ちるときも激しいです。性格の違う会社を変えていると、トヨタ株はプラスだけど、ニトリ株はマイナスみたいな感じで株価がばらつくんですね。

株価がばらつくと、ポートフォリオ全体の値動きを抑えられます。これは安定運用という観点からはむしろ好ましいことなんですね。もしこういうときにマイナスになったものを次々損切りしてしまったら、株価が同じように動く株業績や配当金が同じように動く株だけが残ってしまいます。要するに分散効果が弱くなってしまうんですね。だから評価はあくまでもポートフォリオ全体でしなければいけません。繰り返しになりますが、高配当株投資は安定して配当金を得るのが目的です。好況時にも不況時にも、円高のときも円安のときも、金利が高いときも金利が安いときもどんなときでも安定して配当金をもらえるようにしなくてはいけません。株価はさておき、配当金さえ減らさなければ、安定したキャッシュフローが欲しいっていう最も重要な目標は達成されているわけですからね。

そういうつもりで分散を徹底していったら、株価が上がる企業と株価が低迷する企業ポートフォリオの中にこの2つが入ってくるのは当然のことです。あまりここの成績にこだわってもしょうがありません。株価が低迷している銘柄も景気サイクルが回るうちにいずれ回復するでしょう。もちろん先ほど言った高クオリティのものを選べてる場合に限りますけどね。罠銘柄はどんどん下がり続けていくだけですから、その前提でポートフォリオの評価はあくまで全体で個別に損切りすべきかどうかを考えるタイミングはそう多くありません。1回買ったらほとんど売らなくていいってことですね。

④長期で考える

高配当株投資がうまくいっているかどうかは、どれぐらいの目線で評価すべきか、答えは長期、超長期です。個人的には最低でも5年10年と見るべきだと思います。日々真剣勝負をしているトレーダーから見るとのんきな時間軸ですよね。例えば50銘柄に投資した結果、短期間で暴落に巻き込まれたとしましょう。ポートフォリオ全体で見て、株価が20%のマイナス、そしてポートフォリオ全体で見て、減配はなし。このとき、皆さんはどう考えるでしょうか?おそらく最も多いのがこういう反応だと思います。20%もお金を失ってしまったやっぱり高配当株投資なんて駄目だな、コロナショックのときもこういう方結構いらっしゃいましたね。

でもです。高配当株投資の目的は、安定したキャッシュフローを得ることです。株価が20%マイナスになったところで減配していなければキャッシュフローは傷みません。投資額に対して3%から5%の配当金をもらい続けられます。仮に増配がなくても10年で投資額の25%から40%を回収できます。税引き後でですね、さらにポートフォリオを上手に組めていれば、長期で見ると株価が戻る可能性は高いです。その確信が持てるよう、高クオリティの銘柄を厳選しているわけですからね、財務が優良なんですから、一時的な周りの環境で株価が落ちてもいずれちゃんと戻ってきます。

株価というのは短期間では大きく動きます。でもこの値動きに惑わされてはいけません。投資額の3から5%の配当金をもらい続けていれば、株価が一切伸びなくても配当金と値上がり益のトータルリターンは年3から5%になります。これが目標の最低ラインです。とはいえ先ほど言ったように、実際には増配もあるし、配当金が年5%ずつ成長すれば、10年後には1.6倍になりますし、株価が伸びていく可能性も十分あります。

個人的には高配当株投資でも長期で見れば、トータルリターン5%から7%は十分狙えるラインだっていう認識です。高配当株ポートフォリオの評価はあくまで長期のんびりじっくり育てていきましょう1回買っちゃえばそんなにあとはやることないですしね、ポートフォリオ全体で見て、配当金が伸び続ける限り、びびることありません。

⑤配当金は使う

高配当株投資を選ぶ理由はただ一つ、配当金が欲しいからです。仮に配当金がいらないのなら、インデックス投資をする方がよっぽど合理的です。インデックス投資は、配当金はファンド内で再投資してくれるし、配当金を出すたびに課税されることもないし、非常に投資効率がいいですからね。資産額は高配当株投資よりも順調に伸びていくでしょう。効率的なインデックス投資ではなく、あえて効率で劣る高配当株投資を選ぶなら、ご褒美が欲しいところですよね。

それが、もらった配当金は使うってことです。配当金はね、全部使っちゃっていいんですよ。配当金は再投資すべきか、それとも使うべきか、資産形成をするにあたって非常に重要なのは今と未来のバランスです。今を楽しみすぎるとツケが未来に回るし、未来に向けた準備をしすぎると今が楽しくなくなります。今を楽しみつつ、未来にも備える。そのバランス感覚が重要ってわけです。

インデックス投資はエネルギーが未来に偏りがちになります。もし仮に年間36万円の配当金を作れたら、皆さんは同じ会社に勤める同じ給料の同僚よりも月約3万円家賃の高い家に住むことができる、もしくは月約3万円お小遣いが多い、もしくは月約3万円、家族と多く外食に行ける。もしくは年間36万円分、家族旅行に多く行ける。これはもはやある種の特権ですよね。40歳の時点でこういう状態を作れれば、退職を迎える65歳までの25年間、今話したような特権を享受できるわけです。

もちろん老後だって他の平均的な人よりも豊かに過ごせます。高配当株投資はうまく運用できれば、長期的に見て、元本が損せず、むしろ成長するし、長期的に見て、配当金も成長していくっていう幸せな状況を作ります。それは今と未来のバランスを上手に取れるってことです。もちろん配当金の一番の魅力はその自由さです。家計に余裕があれば再投資するもよし、家計に余裕がなくなったら使ってしまうよし、この自由さがフリーキャッシュフローの魅力ですね。僕としては配当金を使って今を豊かにすることをおすすめしますが、どちらを選ぶかは皆さんにおまかせします。

まとめ

今回は高配当株投資の大前提5選について紹介しました。

①高クオリティのものを選ぶ、配当利回りだけで選ばない
⇒収益性、業績の安定性、財務の安全性、成長性などもちゃんと見る、クオリティが低い、配当利回りが高いだけの銘柄は要りません。

②分散、分散とにかく分散
⇒業種やビジネスモデルが違う高クオリティの銘柄をたくさん集めましょう。最低でも30から50銘柄欲を言えば70から80名が欲しいです。もちろん最初のうちは少なくてもOKです。みんな最初は0から始めてます。

③評価はポートフォリオ全体で考える
⇒個別銘柄の損益にはとらわれない、ポートフォリオ全体で株価、配当金が伸びていればOKです。

④長期で考える
⇒ポートフォリオ全体の評価は短期や中期ではなく、長期超長期の目線で行う配当金+値上がり益のトータルリターンは長期で見て、年5から7%出したい。

⑤配当金は使う
⇒再投資するなら、インデックス投資の方が効率がいいです。高配当株投資をやるからには、その果実を味わって今を良くするのがおすすめです。

高配当株投資の大前提は以上です。ちなみに今から高配当株投資をやるなら、SBI証券が一番おすすめです。理由は通常100株からのところを一株から買えるし、買付手数料も無料です。売るときだけ手数料がかかります。つまり一株数百円程度の予算でもぼちぼち優良株を買い集めていくことができます。SBI証券は一番おすすめしている証券口座です。日本の高配当株投資に限らず、NISAや米国株投資をやるにも最適です。

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