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【危険】「ドルコスト平均法」に隠されたヤバい罠7選

「ドルコスト平均法」に隠されたヤバい罠

今回のテーマはドルコスト平均法に隠された罠7選です。ドルコスト平均法という言葉を聞いたことある人は多いでしょう。

定額で特定の投資商品を購入していく方法ですね。誰でも簡単にできて効果も高いです。従って幅広い投資家に人気があります。特に投資初心者さんにはうってつけの方法です。

しかし、鉄板のドルコスト平均法も万能ではありません。鉄板の投資法といえども、その良さを発揮できないことがあるのです。ドルコスト平均法なら絶対に大丈夫そう考えていると、思わぬ事態に陥るかもしれません。量規制の結果になることもあるでしょう。

しかしご安心ください。あらかじめドルコスト平均法が不利な場合を知っておく。そうすれば慌てることはありません。余裕を持って対処できるでしょう。落ち着いて長く投資を続け資産を築いていくことができますね。

それでは早速解説していきます。

ドルコスト平均法とは

まず初めにドルコスト平均法について簡単におさらいしましょう。ドルコスト平均法は価格が変動する金融商品を一定の金額で買い続ける投資方法です。

例えば毎月同じ金額で投資信託を積立購入するような場合ですね。言い換えると定額定期投資法となるでしょうか?購入するタイミングを分散し、一定金額ずつ投資します。そうすることで購入価格を平準化する効果が期待できます。

例えば手元に12万円の資金があるとしましょう。ドルコスト平均法で毎月3万円ずつ、4ヶ月かけて投資します。1ヶ月目は株価が1000円だったので30株購入しました。2ヶ月目は株価が2000円に上昇したため25株しか購入できませんでした。3ヶ月目は株価が600円に下落したために50株も購入できました。4ヶ月目は株価が1500円になったので20株購入しました。

株価が2000円と高いときは購入した株数が15株と少なくなっていますね。逆に株価が600円て安いときは50株と多くなっています。4ヶ月の間に購入できたカブスを合計するとトータルで115株になります。また最初の資金12万円で115株を購入したので、購入価格の平均値は1043円になります。

部分的に見ると株価が高いときにも買ってしまいました。しかし、全体で見ると購入価格の平均値は比較的安く抑えられました。これがドルコスト平均法の特徴です。

次に、当初の12万円を一括で購入した場合はどうなるでしょうか?もし2ヶ月目に12万円を一括投資したとすると、購入単価は2000円になります。12万円で2000円の株を買うので購入できた株数は60株です。ドルコスト平均法と比べると購入単価は高くなっていますね。

また購入できた株数も少なくなっています。もちろん、もし株価が安いときに一括購入できたら、一括投資の方が購入単価は安くなります。購入できる株数も多くなります。しかし株価は日々上下するものです。その値動きを予測することは非常に困難で、多くの人にとって最安値を狙って一括投資することは難しいと言っていいでしょう。

この点ドルコスト平均法であれば平均的な成績を狙います。高いときにも買ってしまうことももちろんあります。しかし、安いときにはたくさん買えるのです。従って仕組み的に平均購入単価を気にせず購入できますね。

また購入するタイミングを分散するため、高値掴みのリスクを下げられます。従って株価の上下に振り回されず、淡々と株数を増やしていけるでしょう。しかも最初に決めたルールの通りに買っていくだけです。とっても簡単ですね。

再現性が高く、誰にでも取り組みやすい投資法と言われる理由です。

ドルコスト平均法に隠された罠7選

鉄板の投資法であるドルコスト平均法ですが万能ではありません。その良さを発揮できないこともあるのです。常に最適とは限らないということですね。

本当にドルコスト平均法は大丈夫だろうかと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ご安心ください。最後にそれでもやはりドルコスト平均法をおすすめする理由についてご紹介していきます。

これからご紹介するポイントを踏まえつつ、どのように対処したらよいかを考えていきましょう。

①暴落時の資産減少は回避できない

ドルコスト平均法を使うと購入単価を平準化できます。しかし、暴落時の資産減少を簡単に回避することはできません。

例えば先ほどの最初に用意していた資金は12万円でした。この12万円をドルコスト平均法で投資しました。その後、一株100円まで暴落した場合、資産は1万1500円になります。また、12万円を2ヶ月目に一括投資した場合なら資産は6000円まで減ります。

ドルコスト平均法と一括投資を比べてみましょう。暴落後の資産は最初に用意していた12万円に比べると大きく減少しています。もちろん残った資産はドルコスト平均法の方が一括投資よりも多いです。

ただ、ドルコスト平均法だけでは暴落時の資産減少は回避できないということがわかります。長期投資をしていれば暴落は必ず来るものです。ドルコスト平均法で回避できないとすれば、どのようにして備えたら良いのでしょうか?

一つの対応策としてポートフォリオを多角化することが挙げられます。投資対象を分散する、あるいは債券やキャッシュポジションを持っておくということですね。

現金や債券など値動きが小さいものを組み合わせると良いでしょう。あるいは、異なる値動きをする商品を組み合わせる方法もあります。資産全体の値動きがマイルドになるでしょう。

ドルコスト平均法に加えこのような手段を活用するそして暴落に備えていくと良いですね。

②資産額が大きくなると効果が弱まる

ドルコスト平均法では安いときにはたくさん買い、高いときには少しだけ買います。あるときと比べて株価が50%下落していれば、1.5倍もの株式を購入できるというわけです。資産形成の初期においてこの影響は大きく感じるでしょう。

しかし、資産が大きくなるにつれて、ドルコスト平均法の効果が弱まっていきます。シミュレーションとして株価1万円の商品を毎月1万円ずつ購入する場合を考えます。

例えば1ヶ月目から3ヶ月目の間は株価が1万円でした。毎月一株ずつ購入していますね。毎月1万円ずつ購入しているので、1ヶ月目は1万円、2ヶ月目は2万円と月数に比例して増えていきますね。

ここで4ヶ月目に株価が50%下落したとします。株価は5000円です。1万円で株価5000円の株を買うので購入数が2株になりますね。いつもより一株多く買うことができました。

この状況で5ヶ月目に株価が戻ったらどうでしょう。株価が戻った5ヶ月目の資産は6万円になっています。もし、4ヶ月目に株価が下がらなかった場合はどうでしょう。5ヶ月目の資産は5万円の筈でした。4ヶ月目に多く買えたことで、資産は5万円から6万円、つまり1.2倍に増えたのですね。

これもドルコスト平均法の効果で、しかし次の場合はどうでしょうか?先ほどの積立購入を続けて10年たったとき、116ヶ月目には資産が116万円になっています。ここでも株価1万円の商品を毎月1万円ずつ購入していきます。

購入できる株数は毎月一株で先ほどと同じです。ここで先ほどと同様に119ヶ月目に株価が50%下落したとします。先ほどと同じく購入数が2株になりますね。120ヶ月目に株価が戻ると、資産は121万円に増加します。もし株価が下がらなかった場合、破線の通り、資産は120万円の筈でした。資産は120万円から121万円、つまり1.008倍になったのです。

思い出してみてください。先ほどの例では資産が1.2倍に増えたのに今回は1.008倍です。ほとんど変わらないですね。なぜこのようなことが起きるのでしょうか?それはその時点で既に持っている株式の数が二つの場合で大きく異なるからです。

一つ目の例では3株持っていたところに2株増えて5株になりました。二つ目の例では118株持っていたところに2株増えて120株になりました。二つ目の例では暴落時に多く買えた分の株数が既に持っていた株数と比べてとても小さいですね。

従って株価が戻ったときも資産の増加は相対的に小さくなります。総資産額が大きくなると、毎月の購入単価の変動はあまり気にならなくなるということですね。これに対する対処法はありません。

ドルコスト平均法はこのような特徴があるという事実を押さえておけば大丈夫です。相対的に効果が弱まるというだけです。山の増加に貢献していることは変わりません。

それに高値づかみを避けるためにはやはりドルコスト平均法は良い方法です。ドルコスト平均法って地味で退屈だな、安いときに少しぐらい多く買えたとしても資産があまり増えなくなってきたな、そのように感じてきたら資産が順調に育っている証拠だと自信を持っていきましょう。

③株価が単調増加する局面に弱い

ドルコスト平均法は複数回に分けて定額で購入します。結果購入単価は平準化されます。しかしながら株価が常に右肩上がりの相場では逆にデメリットになりえます。

例えば最初の時点で一括投資で株価が常に右肩上がりなので購入後の資産はどんどん増えていきますね。この場合、株価上昇の恩恵を全て享受することができます。また期間全体を見ても株価が最も安いときに購入することができました。

効率よく資産を増やすことができたと言えるでしょう。これに対して、ドルコスト平均法の場合はどうでしょうか?株価が常に右肩上がりのため購入価格も段々と上がっていきます。一括投資と比べると、平均購入単価は高くなっていきますね。

その分リターンも少なくなってしまいます。また、積立購入が完了するまで、手元資金の一部は投資に使われていません。最初に一括投資する場合と比べると投資効率が低下するでしょう。

まさにタイミングよりも対購入時期よりも保有期間が大切というわけです。ただしこのような銘柄や相場を事前に見抜けるスキルが必要になってくるでしょう。

④長期的に見て価値が下がる場合に不適

ドルコスト平均は長期的に見て株価が上昇することを前提としています。この前提が崩れたとき、ドルコスト平均法は効果を発揮することができません。

長期的に見ると株価が右肩下がりでドルコスト平均法で購入していた場合、高値づかみは避けられます。購入のたびに平均購入単価も下がっていきます。しかし、売却時の株価が平均購入単価を下回っています。

そのためリターンはマイナスになります。売却するときに株価が上昇していないと利益が出ることは当然ながらできないのです。どのようなものに投資するかがとても重要ということですね。

ドルコスト平均法か、一括投資かという以前のお話ですね。そもそも長期的な資産形成に向いていません。投資の基本は成長する国や企業分野に資金を投じることです。右肩下がりの商品は長期投資に適していないと言えますね。

それはドルコスト平均法を使ったとしてもです。

⑤買い場を見極められる人にとっては機会損失

そんなドルコスト平均法は最初に決めたルールに従って淡々と株数を増やしていく投資方法です。長期的に見て右肩上がりの銘柄でも、短期的に見ると上下があることが多いですね。

多くの人は株価の上下をピタリと当てることはできません。そのため、ドルコスト平均法を使うのが良いと言われています。投資するタイミングを分散し、高値掴みのリスクを下げるためですね。しかし、稀に投資の才能が豊かな人もいます。

ここで上がる、ここで下がるというタイミングを高確率で当てられる人です。こういうスキルがある人にドルコスト平均法は向いていません。安くなったときに一括投資高くなったときに一括で売却すれば良いのです。

自分の才能を信じて投資を行った方がより大きなリターンを得られるでしょう。

⑥うねり取りを狙う場合には不適

うねりを狙う場合、相場を読む力だけではありません。ある程度まとまった資金も必要になります。購入時の価格と売却時の価格の差×投入額が利益になるからですね。

投入額が少ないとリターンも小さくなってしまいます。ドルコスト平均法は手元の資金を複数回に分割して投資します。そのため、1回当たりの購入額は比較的小さめになる場合が多いでしょう。

安値で買うことができ、売却時の価格との差が大きくなったとしても投入額が小さいため、利益が小さくなってしまいます。うねり取りで利益を上げる場合、ドルコスト平均法は適さないと言えるでしょう。

⑦手数料が発生する取引では効率が下がる

ドルコスト平均法は一括投資と比べるとどうしても取引の回数が多くなります。従って購入のたびに手数料が発生する取引は注意が必要です。

特に手数料の最低額が決まっている場合は要注意ですね。とある証券会社で株式を取引した場合の手数料は約定代金が高くなるにつれて手数料も高くなります。約定代金が1万円でも20万円でも2860円の手数料が発生します。

この条件で100万円を元手に投資する場合を考えてみましょう。ドルコスト平均法で1万円ずつ投資する場合、毎回手数料が2860円かかります。それに対して約定代金が1万円です。手数料の比率は、投資額の28.6%です。そして、積み立て完了まで100回投資します。手数料だけで28万6000円も必要になりますね。

100万円を一括投資する場合はどうでしょうか?100万円の場合の手数料は1万2188円です。従って比率は約1.2%になります。手数料の支払いも1回だけで済みます。手数料の面で考えるとドルコスト平均法は一括投資よりも明らかに不利になりますね。

このような手数料を最小限にするためには手数料がかからない証券会社や商品を選ぶことが重要です。特にネット証券が良いですね。おすすめのネット証券は楽天証券とSBI証券、それからマネックス証券です。

もし手数料が避けられない場合は積立購入の感覚を意識してみましょう。例えば購入する間隔を毎日に設定すると手数料が大きく膨らんでしまいます。かといって購入間隔が5年に1回では、機会損失が大きくなるでしょう。

ドルコスト平均法を使うのであれば、月に1回から年に1回程度の間隔に設定すると良いですね。

ドルコスト平均法が効果的なシーン3選

ここまでドルコスト平均法の罠を7つご紹介しました。このようにドルコスト平均法は万能ではありません。これまで挙げたような注意すべき点もあります。しかし、それでもドルコスト平均法は初心者さんにおすすめの人気の投資手法です。

ここからはドルコスト平均法が効果的な指針を3つご紹介します。

①短期的な上下はあるが、長期的に見れば株価が上がっていくとき

ドルコスト平均法の前提条件であり最も効果を発揮しやすいケースですね。投資するタイミングを分散し、高値づかみのリスクを低減します。安いときにたくさん買えるため、平均購入単価が下がりやすいです。

株価が上昇した際には恩恵を受けやすいといえるでしょう。また投資した金額が増えるとともに知識と経験もたまっていきます。知識と経験が少ない最初のうちは、投資額も小さくなりますね。日々の値動きも小さいです。相場に振り回されにくいと言えます。

そうして淡々と積み立てていく間に相場の上下を経験するでしょう。実際に体験すると思っていたよりも値動きが気になるかもしれません。初めは最適と思っていた銘柄が自分には向いていないと気づくこともあります。

このような場合でも、ドルコスト平均法なら方針を途中で簡単に変更できます。最初の方の投資額が小さいからですね、経験が少ないうちは抱えるリスクも小さく抑えられるということです。

これに対して一括投資は最初にドカンと投資します。まだ知識と経験が少ないのに抱えるリスクが一気に大きくなるということです。特に初心者さんは日々の値動きが気になることが多いでしょう。株価の値動きをピタリと当てるのはプロでも難しいものです。

投資したタイミングがもし高値だったらどうでしょう。長期間にわたって損失を抱えることもありえます。最初にこのような経験をするのは嫌ですね。投資にネガティブな印象を持ってしまうかもしれません。これはやり方が適切でなかっただけです。

それなのに、投資そのものが自分に向いていないと諦めてしまうのはとてももったいないですね。このような失敗を避けるためにもドルコスト平均法はおすすめです。

②投資の元手が限られるとき

例え一括投資の方が効率が良い場面でも、ドルコスト平均法とする場合もあります。例えばまとまった資金はない。しかし、月々数万円なら捻出できる、そのような場合です。特に投資を始めたばかりの方はまだ資産がそれほど大きくないことも多いでしょう。

毎月のお給料から少しずつ投資に回していく、そういう場合にはドルコスト平均法で積み立てていくのが良いですね。最初にまとまった資金があれば一括投資でもよかったでしょう。

しかし、多くの人にとって投資資金は限られています。従って例えば毎月の給料から3万円ずつ投資していくとしましょう。このようにすれば最初の戻りが限られていても恩恵を受けられます。もちろん一括投資とドルコスト平均法でリターンの大小はあります。

長期投資において大切なのは良い商品を選び長く市場に居続けることです。多少効率が下がるかもしれません。しかし、市場から退場しにくいことが重要です。自分にとって無理のない金額で着実に投資を続けていく、そのためにドルコスト平均法は非常に良い方法ですね、

③投資に割ける時間が限られるとき

ドルコスト平均法を始めるには最初に積み立てる商品を選びます。次に毎回の投資額を決めてしまいます。あとはそのルールに基づいて購入していきます。非常に簡単ですね。

さらにネット証券の自動買い付け機能も設定しましょう。そうすると毎月の購入手続きさえ不要になります。あとは時々資産状況を確認するといいでしょう。現金が不足する場合は補助します。それぐらいしかやることがありません。

日々の仕事や生活が忙しい人、投資にあまり時間を割きたくない人にとっては大変ありがたいですね。もし、ドルコスト平均法を使わない場合どうでしょうか?日々のマーケットの動きをチェックする必要があります。

安くなったときにたくさん買わなくてはいけません。今回はどれぐらいの金額を投入するか毎回計算する必要もあります。安いと思って一気に投資したら追加投資ができなくなることもあるでしょう。

株価はさらに下落して買い場になっているのに、歯がゆい思いをすることもあります。相場を見るのが好きな人はまだ良いでしょう。しかしそのような人は多くありません。ドルコスト平均法で投資をしている人は、株価の上下に一喜一憂する必要はありません。

自分の時間や家族との時間を大切にすると良いですね。他の投資方法を検討するのは経験を積んでからでも遅くはありません。趣味としての投資も大変面白いものです。最初はドルコスト平均法で小さく始める。そして徐々に自分なりの投資スタイルを確立していく、そのようなやり方も良いですね。

以上がドルコスト平均法の効果的なシーン3選です。特に投資初心者さんの場合、全て当てはまる方が多いのではないでしょうか?良い商品を選び、ドルコスト平均法で淡々と投資をしていくのが良いですね。

初期のリスクを抑えつつ、並行して知識と経験を身につけていきます。ドルコスト平均法で買い付ける商品は長期的に保有できるものが良いでしょう。S&P500連動のETFや投資信託、VTIなどがおすすめです。ゆっくりではありますがほとんど確実に価値が上がっていくからです。

まとめ

今回はドルコスト平均法に隠された罠7選をご紹介しました。最後に振り返ってみましょう。

ドルコスト平均法は価格が変動する金融商品を一定の金額で買い続ける投資方法です。購入するタイミングを分散します。従って購入単価が平準化されます。それによって高値づかみのリスクを下げることができます。投資初心者さんでも取り組みやすく人気の投資法の一つですね。

しかし、ドルコスト平均法も万能ではありません。注意すべき点として、次の七つをご紹介しました。簡単に見ていきます。

①暴落時の資産減少は回避できない

ドルコスト平均法で購入単価が下がっても、暴落時の資産減少を完全に回避することはできません。暴落に備えるためにはポートフォリオの多角化を組み合わせることが有効です。株100%でなく、値動きの小さい債券や現金を組み込むといいでしょう。

②資産額が大きくなると効果が弱まる

資産額が大きくなると、毎月の購入額は相対的に小さくなります。安いときに大きく変えてもその増加分が資産に与える影響が小さくなるからです。購入単価が多少変動しても総資産額はあまり変わらなくなるということですね。

③株価が単調増加する局面に弱い

株価が常に右肩上がりの局面において、ドルコスト平均法はメリットを発揮できません。平均購入単価がどんどん上がっていくからです。一括投資をした場合と比べると逆にリターンは少なくなりますね。

④長期的に見て価値が下がる場合に不適

ドルコスト平均法の前提は長期的に見て、投資対象の価値が上がることです。平均購入単価が下がっても売却時の株価がそれを下回っていたらリターンはマイナスになります。このような商品はそもそも長期投資に適していません。避けるようにしましょう。

⑤買い場を見極められる人にとっては機会損失となる

株価がここで上がるここで下がるというのを高確率で当てられる人がいます。こういう人にドルコスト平均法は向いていません。そこで書いた金で売る方が利益は大きくなるからです。自分の才能を信じて投資を行った方がより大きなリターンを得られるでしょう。

⑥うねり取りを狙う場合には不適

うねりを狙う場合にはある程度まとまった資金も必要になります。購入時の価格と売却時の価格の差×投入額が利益になるからです。ドルコスト平均法では毎回の投入額が小さくなります。従って、得られる利益も小さくなります。うねり取りで利益を上げる場合にはドルコスト平均法は適さないと言えるでしょう。

⑦手数料が発生する取引では効率が下がる

ドルコスト平均法は一括投資に比べると、どうしても取引の回数が多くなります。取引手数料が定額で必要になる証券会社へ商品に気をつけてください。手数料の負担が大きくなるケースがあります。毎月の投資額が少額の場合、特に注意が必要です。

最後にドルコスト平均法が効果的なシーンを3つご紹介しました。特に初心者さんは全て当てはまる方が多いですね。従ってドルコスト平均法がよくおすすめされています。そうすることで投資を始めた初期のリスクを抑えられます。

また、並行して知識と経験を身につけていくことが可能です。経験を積んで資産も大きくなってきたときには他の買い方にチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

以上、これからの投資戦略の参考になりましたでしょうか?

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