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【危険】絶対にやってはいけないインデックス投資の買い方5選

絶対にやってはいけないインデックス投資の買い方

今回のテーマはこちら絶対にやってはいけないインデックス投資の買い方5選です。つみたてNISAやiDeCo、確定拠出年金などの普及に伴って、インデックス投資という言葉も近年ずいぶんと身近になりました。

とはいえインデックスという言葉はとても奥深いですね。この言葉一つにいろいろな意味が込められています。インデックスだからといって盲目的に信用して投資してはいけません。

ときに大きな損失を踏んでしまうこともありうるからです。あなたはインデックスについてどれだけ説明できますか?

今回はインデックス投資について深堀します。そして絶対にやってはいけない落とし穴について5つ解説していきます。

インデックス投資で失敗を回避するために一番気をつけたいこと、それは長期投資を守ることです。インデックスファンドを持つだけで既に分散投資というリスクを低くする投資手法はできています。

投資家がインデックス投資をするにあたって注意すべきなのは、目先の利益損失に一喜一憂しないことです。個人投資家は特に初心者さんにとって大事なスタンスは、一時的な上昇下落はあったが、打ったときに利益が出せていれば良いということです。

値動きのリスクを受け入れ、コツコツとインデックス投資を続けるメンタルをいかに保ち続けるか、これがインデックス投資で失敗しないポイントになります。インデックス投資=安心安全、低リスクと捉えられることもあります。

しかしこれは適切なインデックスを選択したときの話です。インデックス投資にもいくつか落とし穴があります。長期投資をするためにも腹落ちをしておくことが重要ですね。

それでは、やってはいけない買い方を5つ紹介します。

①インデックスを理解せずに投資をする

インデックスとは一言で言うとマーケットの動きを示す指数のことです。とはいえ、インデックスには次のような様々な切り口要素がありますね。

アセットクラス、国、地域、セクター、構成銘柄数、構成銘柄割合、アセットクラスと投資対象になる資産の種類や分類のことです。資産クラスとも言います。

株式、債券、REITすなわち不動産、他にも金や石油などコモディティと呼ばれる分類があります。国地域という観点から見ると、単一の日本やアメリカ、中国などの単一の国のマーケットを対象としたマーケットの分類、北米やヨーロッパ諸国など、国より大きな単位を対象としたマーケットの分類、先進国、新興国など経済規模に応じたマーケットの分類などに分けられます。

セクターで分類されていることもありますね。証券市場に上場している全ての業種を対象としたもの、金融、IT、エネルギー、生活必需品など特定の業種を対象としたもの、大型株や小型株など特定の規模の企業を対象としたものといった分類で分けるケースもあります。

そしてそのインデックスがどのような銘柄および割合で構成されているかも。要チェックです。数十の銘柄で構成されるインデックスもあれば、数千単位の銘柄で構成されるインデックスもあります。

そしてそのインデックスの構成銘柄が時価総額の割合に応じて組み入れられているインデックスもあれば、各銘柄が均等な比率で割り当てられるインデックスもあります。

ここで実際の例をもとに解説します。VTIを例にとってみましょう。VTIはクリスプUSトータルマーケットインデックスに連動するETFです。クリスプUSトータルマーケットインデックスは米国の株式市場を対象としています。

大型株から小型株までを網羅しており、投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしています。対象としている銘柄は4000銘柄を超えます。時価総額加重平均型で構成されています。

もう一つ、米国債券のETF、BNDも例に説明します。BNDはブルームバーグバークレイズ、米国の債券を対象としています。米国の長期中期短期の国債や社債から構成されます。

信用格付けが主にBBB以上の銘柄を対象に1万銘柄を超える債券を対象にしています。このように、インデックスという言葉一つをとっても意味するところはたくさんあるのですね。

投資したいと考えているインデックスについては、一度内容を調べておくようにしましょう。知っておきたいことは各項目によって、期待リターン、リスク値動きの特徴が異なるということです。

インデックス商品どれもがリターンに優れるわけではないことに注意しましょう。

②アセットアロケーションを定めないままに投資をしてしまう

言い換えると投資の方針や軸が定まっていない状態で投資を始めてしまうといえます。投資を始める際に考えておく重要な点は次の通りです。

・投資の目的は何か

・どれだけのリターンを得たいのか

・どれだけのリスクを受け入れられるのか

・どれだけの資金を投資に回せるのか

・どれだけの期間を運用できるのか

これらの項目について自分自身で腹落ちしておくことですね。自分自身の投資目的に当てはめて適切なポートフォリオを作っていくということです。

つまり、各インデックスのリターンやリスク、値動きの特徴を理解して投資商品を選ぶということです。リタイヤが近いのに株式100%のポートフォリオでリスクを大きく取っている、20代で資産規模が小さい状態で債券メインに投資をしている、このような例が間違っているわけではありません。

ただし、自分の資産背景や投資の目的と合っているかは確認する必要がありますね。資産形成が思った通りに進まないときは、短期的に暴落が来たとき、流行の商品が出たときなど、焦り周囲の声に影響されて投資商品を頻繁に変えてしまうことにも繋がってしまいます。

③過去の実績を確認せずに投資する

ここまでに解説してきた通り、インデックスという言葉一つには様々な意味が含まれていることがわかります。アセットの種類国や地域、セクターの違い、構成銘柄数などですね、これらの各項目の組み合わせにより、期待リターンやリスクの大枠は決まっていきます。

過去の実績はどうだったのか、購入前に一度はチェックする習慣をつけると良いですね。投資信託やETFでは目論見書でチェックすることができます。少なくとも過去数年間のリターンやばらつきの程度を調べるようにしましょう。

楽天VTIの目論見書例にします。目論見書の中にはファンドの年間の値動きがまとめられています。また楽天VDIと他の資産クラスとの値動きの違いを比較できます。2016年から2021年の過去5年の実績に基づいた年間の騰落率がわかります。

株式と債券の違い、日本や先進国といった地域の違いを見ることができます。このようなデータをもとに過去1年、3年、5年などどれくらいの値動きがあったのか参考にしましょう。

もちろん過去の成績と将来の成績が同じということはありません。しかし、指数の過去の動きを検証する価値はあります。

ときに短期的な下落、暴落に見舞われることがあります。そのときに、過去にどれだけの価格の変化があったのか、あらかじめ知っておくことは大事ですね。長期投資を続けていくために重要なポイントとなります。

④手数料やコストを考慮せずに購入してコスト負けの状態になってしまう

インデックス投資をする場合は、投資信託またはETFを購入することになります。いずれの金融商品を買う場合でも、次のようなコストがかかります。

投資信託の場合購入時に販売手数料がかかります。投資信託を保有している期間には、信託報酬がかかります。運用会社が投資信託を管理運用してもらうための経費です。1年あたりの%で表現されます。

実際には、その投資信託の総資産に対して、日割り相当の信託報酬が毎日引かれています。売却時には、信託財産留保額という手数料がかかります。ちょっと難しい言葉ですが簡単に言い換えると、売却時にかかる手数料です。

また、売却時に利益が出ている場合には、利益額の20%に対して課税されます。利益額の80%が手取りとして残るわけですね。

ETFでも類似のコストがかかります。ETFを証券会社で購入売却するときには、取引手数料がかかります。投資信託同様、ETFを保有している期間は信託報酬がかかります。税金の取り扱いも同じですね。

購入時と売却時の手数料はそれぞれ1回きりの手数料です。信託報酬に関しては、保有し続ける限り発生する費用です。

投資の基本は長期的な成長が見込める商品ファンドに投資すること、短期売買をすることなく、長期的な目線で保有することです。これはコストの面からも非常に大事なことです。

金融商品には購入時、運用時、売却時それぞれに手数料がかかります。購入時、売却時の1回きりのコストであっても売買のためにコストがかさんでいきます。10回売買を繰り返すは往復10回分の手数料がかかります。信託報酬は商品を保有中投資家自身では薄めることのできないコストです。

投資家にできることは低い信託報酬のファンドを選ぶことだけです。同じインデックスを対象とした商品であるならば低いファンドを選んだ方が良いですね。特に債券など期待リターンが低いアセットについてはこれらのコストだけで赤字になる可能性さえもありえます。

現在ではつみたてNISAの商品群を代表例として、低コストの商品が増えてきました。投資信託では販売時および売却時の手数料が無料の商品も充実しています。信託報酬についても、運用会社間の競争により最低水準の商品が購入可能になっています。

数%コンマ何%単位の数値なのでわずかと感じられますが、長期運用ではじわじわと効いてくるコストです。コストには厳しい目を持っておきたいですね。

⑤その時々の雰囲気、流行のインデックスに手を出してしまって損を出してしまう

代表的な例は次のようなものです。テーマ型インデックス、レバレッジ型インデックス、スマートベータ型インデックス、インデックスとして代表的なのは、S&P500やTOPIXなど時価総額連動型のものです。

マーケット全体の値動きに対して、あるがままに連動させることを目標とします。一方でインデックスはそれぞれ特徴があります。簡単に説明していきます。

テーマ型インデックス

こちらは特定の投資テーマ例えば、AIや宇宙開発などその時代に話題になっているテーマや業界に投資する投資商品です。指数に連動した運用多数の企業に分散投資という意味ではインデックス投資と言えるかもしれません。

一方で、テーマの選び方や指数のルールというのは、運用会社によって自由に決めることができます。特定のテーマに沿った企業に投資をすることになります。

そのため、ある意味、アクティブ型の性格を有する商品とも言えます。テーマ型インデックスは、その時々の話題によって商品が生まれるため、流行り廃りがあります。

その点では長期投資に向いているとは言えません。時価総額加重平均型のインデックスとは異なったタイプ、インデックスの派生系のような存在であることに注意しておきましょう。

レバレッジ型インデックス

レバレッジ型インデックスは、S&P500円日経平均株価など、ベンチマークとなる株価指数に対して、値動きが2倍3倍になるように設計した投資信託です。レバレッジとは日本語でテコのことです。

金融商品においてレバレッジという言葉は、少額の投資資金で大きなリターンが期待できることを意味します。レバレッジを使えば当初に投資する金額に対して数倍相当の取引が可能です。

そして、対象とする商品の価格変動に対して、大きな損益が発生する可能性があります。レバレッジ型インデックスにはブル型かベア型の2種類のファンドがあります。ブル型とは上昇相場を意味する言葉です。下から上に突き上げる様子から来た言葉です。

ブル型ファンドでは、基準となる指数が上昇傾向にあるときに投資効果が期待できます。ベアとは下落相場を意味する言葉です。クマが目を上から下に振り下ろす様子から来た言葉ですね。ベア型ファンドでは基準となる指数が下落傾向にあるときに利益を最大化できます。

2021年当初のSNS界でレバレッジとナスダック、いわゆるレバナスという言葉が広がりました。ナスダック100は米国株式指数の中でも2010年代に著しく成長した指数の一つです。過去10年間で約7倍のリターンを叩き出しました。

100万円を投資したものが数ヶ月で数十%上昇し、その数ヶ月後にまた数十%下落しました。これがレバレッジの魅力であり、怖さでもあります。資産形成の初期にこのような状況に遭遇すると動きの激しさに慣れていないため、不安になり、慌てて売ってしまうのも不思議ではありません。

レバナスでの投資をおすすめするのかと聞かれたら、原則としておすすめしないとお答えします。当初より、どちらかというと投機に近いと考えるからですね。

レバレッジ商品は投資の経験を積んで、大きな値動きメンタルが耐えられるようになってから買っても遅くないと思います。資産形成を始めたばかりの段階で無理に買う必要はないでしょう。

スマートベータ型インデックス

スマートベータ型インデックスは時価総額以外の基準を重視して構成銘柄や組比率を決めます。その基準は商品によって異なりますが、次のようなものがあります。

バリュー株にフォーカスしたもの、モメンタム、つまり株価が上昇基調の銘柄にフォーカスしたもの、高配当銘柄にフォーカスしたものなどです。各運用会社が基準を作りそのルールにのっとった形で運用されていきます。

ここでベータという言葉は市場連動型を意味しています。ベータという言葉にスマートという言葉を重ねているのは、市場の平均より何かしらの追加的なメリットを狙って運用しているからです。

一般的には市場連動型の指数と比較して、リターンの向上やリスクの軽減配当などを意図した商品が多いですね。

テーマ型、レバレッジ型、スマートベータ型の3つのインデックスについて簡単に説明しました。これらの商品は時流に乗って証券会社や銀行が販売を促している場合がありますね。

SNSでも話題となり、興味が出てくる人もいるかもしれません。雰囲気というのは意外と馬鹿にできません。周囲がみんなそうしているその話題でもちきりとなってくると、人間に流されやすくなってます。

特にSNSの接し方には気をつけておく必要がありますね。ユーザーの嗜好に合わせて、知らず知らずのうちに特定のトピックに誘導されている場合があるからです。

もちろん、これらへの投資を否定するものではありません。ただし、投資の初心者さんや資産額が大きい規模の方がコアにするのは避けておいた方が無難でしょう。そのインデックスの仕組みで動きの特性を理解した上でご自身のリスク許容度の範囲内、資産範囲内で取り組む必要があります。

またこれらのファンドは信託報酬や購入時売却時の手数料も高めになる傾向があります。繰り返しになりますが、これらのインデックス投資を否定するものではありません。投資目的や様式環境リスクのバランスを考えた上でサテライト的に活用するタイプの金融商品ということです。

まとめ

まとめます。今回はやってはいけないインデックス投資の買い方について5点解説しました。

①インデックスの内容を理解せずに投資をする

②アセットアロケーションが適切でない

③過去の実績を確認せずに投資をする

④手数料コストを考慮せずに購入する

⑤その時々の雰囲気、流行りのインデックスに手を出してしまう

インデックス投資をする際、購入できる商品は投資信託とETFの2種類があります。いずれもインデックスとして選ぶ観点は同じです。インデックスの落とし穴を避け、長期的な運用の観点から適切なインデックスを選んでいくことが大切ということですね。

インデックス投資は個人投資家が長期投資をするときファンになってくれる存在であり、大きな味方になってくれるものです。インデックスという言葉が意味するところを改めて振り返っておきたいですね。

これからの投資戦略の参考になりましたでしょうか?

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