学生の時に借りた奨学金は繰り上げ返済した方が良い？
今回は奨学金は繰上返済した方がいいかどうかってことについて話をしたいと思います。
利子ありの奨学金を返済中もしくは返済予定で、繰り上げ返済にお金を回すべきなのか貯金するべきなのか悩んでいる方もいるかと思います。
日々の生活費には困ってないし、返済そのものが苦しくない、でもやっぱり早めに繰り上げ返済していった方がいいのかどうかってね、まとまったお金ができたら早めに返した方がいいかってことですよね。
この奨学金に関しの繰上返済について解説していきたいと思います。結論から言いますと状況によります。奨学金という名前はいい感じなんですけど中身は借金なんですよね。借金を早く返済した方がいいかどうかっていう質問と本質的には同じだと思うんですよね。
その辺についてもう少し解説します。奨学金ってのはそもそも学生を援助するためのローンですよね。大学に行くとき借りる人が多いと思います、やっぱり学費って高いじゃないですかね。今ちょっとまとまったお金を用意できないんででも大学に行きたいから奨学金を使うって人って多いと思うんですね。これ自体は別に悪いことではないです。
大事なことは利率や金利ですね、お金を借りると利子を支払うんですね。銀行から借りるにしても、ローン組んでも、お金を借りると利子を支払うと、それは家族とか友達だったら利子は取られないという人もいると思うんですけど、基本的にはお金っていうのは人から借りると利子を支払うってのが普通なんですね。
一般的な金利は何％？
ここで質問なんですけど、借金の金利って何%だったら高いと思いますか？幾らぐらい支払ったら高いか、何%だったら高いかってことなんですけど。これがね絶対高いっていうのはないんですけど、代表的なローン一覧を見たいと思います。
・住宅ローン：1～2%
・自動車ローン：5%前後
・カードローン：10～15%
・消費者金融：10～18%
・闇金：40%～取れるだけ
闇金業者のトイチとかは10日で1割の利子が付くってことすね。10日で10%の利子です。消費者金融とかですら1年で10%前後なのに、この闇金業者のトイチっていうのは10日で1割の利子なんですね。もちろんこれは違法です。
年間でとっても良い金利っていうのが利息の上限っていうのが決まってるんですね。条件とかいろいろによるんですけど大体18%前後ぐらいっていうことが多いです。
皆さん数字にピンときますかね。例えばちょっと投資をするってことの方で見て欲しいんですけど、自分のお金が投資した場合、いくら増えるかっていうことで見たいんですけど、例えば毎月5万円、30年間積立投資したとすると、そうすると30年間で1800万円積み立てるんですね。毎月5万円30年間積み立てをずっと続けると30年間で1800万円貯金するってことなんですね。
これを投資してね年利1%の投資先に投資だとするとこれ幾らなると思いますか？自分で積み立てるのは1800万円、年々積み立てながら年利1%で運用したら正解は2098万円なんですね。要は30年で298万円増えるんですね。
年利5%で運用したら、どのぐらい増えると思いますか？この1800万円を年利5%で運用すると、この1800万円は4161万円になるんですね。2361万円増える。
年利10%で運用したら、この1800万円っていうのは幾らなると思います。これは1億1302万円なのですね。9500万円ほど増えると、すごい増えますよね。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットっておじいちゃんがいるんですけど、ウォーレン・バフェットの平均利回りは何%ぐらいか、皆さん知ってますかね。大体平均利回り年間22%ぐらいでずっと回し続けてきてるんですね。
ゆえに投資の神様と世界の長者番付1位にも何回もなってますよね。年利10%で月5万円貯めていくのを30年間続けるのでも、1億円ぐらい増えるのに22%ですよ、22%で増やし続けると、根本ではそこまで大きくなくても22%とかで続けたら本当天文学的な数字になっていくってことですよね。
ゆえに投資の神様ってことなんですけど、何が言いたいかっていうと、利率ってすごい大事なんですね。投資をしたらこれだけ増えると、借金になった場合は逆のことが起きるんですね。もちろん単利か複利かっていうの話とかもあるんですけど基本的には、逆のことが起きていくんですね。
てことは10%でお金を借りるとか、カードローンとか含めてお金を借りる年利10%でお金を借りるってすごくないですか、すごい勢いでお金がなくなっていくってことですよ。つまり金利が高いんだったらさっさと返した方がいいんですね。
奨学金の金利は何％？
皆さん、自分の借りてる奨学金ってどのぐらいの金利がぱっと答えれますかね、金利はだいたい何%みたいな。これは借りた時期にもよるんですけど、奨学金を借りてるんだったら大体0.1%～3%って範囲も決まってるんですよね。
下はちょっと0.1％以下があるのかわからないんすけど、0.1%～大体3%ですね。3%取られてる人ってほとんどいないんじゃないですかね、大体が1%前後ぐらいだと思うんですけどね、これはまず自分の借りた時期にもよるんで自分の利率と総返済額ってのを確認して欲しいですね。
ほとんどの人が奨学金JASSOで借りてると思うので、JASSOのホームページにも載ってるんでね自分の借りた時期を見れば大体どのぐらいで借りてるってのも載ってるのと、もしくは電話で聞くのがいいと思います。
電話とかで聞けば自分の利率といくら今残ってるのかっていうのと、トータル幾ら返すのかってのも全部教えてくれるんで、これ借金返済の基本なんで自分の状況を理解する。
一体利回りいくらで借りてて、いくら借金が残ってて、トータル幾ら返すのかっていうのを知るっていうのは借金返済の基本なんでねこれはやってほしいですね。
奨学金は大きく分けて2種類あるんですよね、無利息の第一種と利息ありの第2種とほとんどの人が利息ありの2種ですよね。ただ、その利息ありなんですけどほとんどの人がこの金利年2%以下で借りてるって人がほとんどだと思うんですよね。ていうことは利率が決して高いわけではないんですよね。
利率は決して高いわけではないととはいえ、事実上のその借金には変わりないってことですね。
結局奨学金は繰上返済した方が良いのか？
この質問の回答は利率、いくら借りてるのか、いくら残ってるのか、今の収入とか貯金にもよるんですよね。
繰り上げ返済をするっていうことはそもそもどういうことかっていうと2つの意味があって、一番は利息を払わなくてよくなるってことですね、もう一つは何かあっても払えなくなる心配がないと、もう借金を返しちゃうわけなんで毎月ずっと払い続けていく中で、返せなくなっちゃうかもしれないっていう心配がなくなるってことですね。
この一番の利息を払わなくてよくなるっていうのは例えば残債ね。200万円残り、まだ借金が残ってますと仮に金利が1%だとしましょう。そうすると、年間2万円利息に支払ってるってことですよね。200万円借りてて金利が1%かかるんだから年間2万円利息に支払ってるってことですね。月割りしたら月々1600円利息を払っていて、プラス元本を返してるってことですね。まずはこれを認識してほしいです。
それから返すことによって何かあっても払えなくなる心配がなくなるんですね、ってことは精神的負担が下がるってことですね。もちろん毎月の支払いもなくなりますしね。
ただ元本自体は遅かれ早かれいずれか払うわけで、金利を払って長い時間かけて返していくのか金利を払わずにそこからどんどん返すのかっていうことですね。
つまり繰り上げ返済をすると利息を払わなくてよくなるってことと精神的な安心とこの2つを得られるってことですね。
ただし今は生活が苦しいんだったら、無理に繰り上げ返済する必要はないと思います。利息は決して大きくないんでこれが消費者金融とかカードローンとかだったらちょっと頑張って返していかないとさっきの話で利息が大きいんでしんどいんですね。
でも奨学金の場合は利息はそんなに大きくないはずなんで、返済ももちろんしていってるわけだから別に何も後ろめたいわけでもない、もし返済が苦しかったら奨学金は結構相談にのってくれるんで、その辺は相談してみたらいいと思います。
繰り上げ返済よりもっと気をつけること
どういうことかっていうと、こういう状況を避けたいんです。
手元に50万円あって、50万円を先に奨学金の返済に当てちゃうとすると、手元のお金がゼロになります。この0になった状態とか、お金手元のお金がほとんどなくなってしまった状況で、もしも何かお金が必要になったら、例えば急に職を失ったとか、何か急にお金が要るようになったとか、もし何かお金が必要になったら、利息の高いカードローンとか消費者金融で借りることになっちゃいますよね。
もちろん親族とかから借りれたら一番いいんですけど、せっかく利息の低い奨学金を返したのにもっと利息の高いカードローンとか消費者金融で借りることになっちゃうと、これは全く意味がない一番もったいないんですよね。
だからこれを一番避けたいんです。なんで生活防衛資金っていうのを確保するっていうのが最優先ですね。奨学金を返すことよりもこの生活防衛資金を確保するっていうのが最優先、生活に余裕があるんだったら、いずれか支払うものなので、繰上返済するっていうのは、その辺は自分の精神状況とか、今後の収入の見込みとかと考えて返済するってのは全然ありですね。
大切なことは奨学金の利率っていうのは金利は高くないですよ、借金には違いないんだけど利率はそんな高くないと。なので、もしも奨学金の前でカードローンとかリボ払いとかその他の借金、例えば車のローンとかね、の方が車あるんだったらそっちの方が早く返したり見直ししたりする方が最優先です。
生活防衛資金を貯めるのが最優先ですと言いましたが、この生活防衛資金ってどのぐらい貯めたらいいんだっていうと、一つの勝手な指標ですけど。収入がなくなっても、最低半年はいけると贅沢をしてって意味じゃなくて最低限最低半年は何とか生活ができる金額になります。願わくば1年分ぐらいだけど最低半年分ぐらいはね、貯めときましょう。
ただし職を失ったり病気になっても公的な制度で社会保障からある程度補填できるんで、失業保険が出れば給料の何ヶ月分ぐらいは出ますし、例えば急に働けなくなっても傷病手当金とか、いろんな健康保険とかいろいろ出たりするんで、その辺はよく理解しておきましょう。
繰り上げ返済しても利息分の得っていうのは、ちっちゃいんですよね。利息分どのぐらい得しますかっていうと奨学金の場合はそんなに利息を大きくはないです。ただ精神的なゆとりっていうのは大事なんで、なんか借金は気持ち悪いなとかやっぱり精神的に苦しいなとか何か借金があることで苦しくなっちゃうっていうんだったらそれは早く返した方がいいですよね。
答えになれば嬉しいです。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。