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【危険】知らないと本当にヤバい!S&P500の必須知識7選

S&P500の必須知識

今回のテーマはこちら知らないとやばいS&P500に投資している人の必須知識7選です。

S&P500連動金融商品をコツコツ買っていくことで資産形成をしましょう。このように既に他でお話してきました。資産形成の初期段階であればS&P500連動金融商品への集中投資でも良いともお話してきました。

そんな資産形成の味方とも言えそうな、S&P500について実は知っておいた方がいいことがあるのです。

今回はS&P500について知っておきたいことを7つご紹介します。

①S&P500といえども、常に上がり続けるわけではない

2020年3月のコロナショック以降の米国株市場非常に好調でS&P500は、2021年に入ってから何度も最高値を更新しています。S&P500連動金融商品を買っている人には嬉しい話ですね。

しかしながらコロナショックが象徴的ですが、S&P500といえども下落することはあるのです。S&P500は厳しい条件をクリアした上で選ばれた米国株500銘柄で構成される、いわば成績優秀企業が集まったインデックスです。

しかし、成績優秀企業も歯が立たない相手がいます。多くのお金を出す人たちつまりプロの投資家たちです。テロや戦争自然災害などマーケットにネガティブな要素をもたらす要因が少なからずありますが、そのような場合、投資家は一旦お金をマーケットから引き上げることが多いです。

それは保有していた金融資産を売ることを意味します。成績優秀企業の集まりのS&P500でもお金を引き上げられたら太刀打ちできません。そしてそのようなことは何年かに一度必ず起きてS&P500といえども下落します。

時にはそれがものすごい速度で下落します。このときにマーケットの流れに追随して売却する個人投資家が少なくありません。とはいえ、プロの投資家は、売却した資金をずっと現金で持ち続けることはありません。

必ずマーケットにお金を投入する日が来ます。そのような場合に、多くの場合プロの投資家に選択されるのが成績優秀企業つまり、S&P500に採用されている企業の株式です。投資は余裕がある資金で行いましょうと過去に何度も申し上げてきました。

生活に必要な資金を投じていなければプロの投資家がお金を引き上げるような局面であっても慌てる必要はないのです。なぜなら成績優秀企業の集まりであるS&P500は何度もそのような局面を乗り越えて最高値を更新してきています。

下落していても、気付いたらまた最高値を更新しているのです。じっくりどっしり気持ちのゆとりをもってS&P500と付き合いましょう。上がり続けるわけではないが、継続して保有することで報われる。

機関などプロの投資家と違い、限られた時間で成果を出さなくても良い個人投資家は、実はこの点で恵まれているのですね。

②いつもS&P500が一番優れているわけではない

S&P500連動商品はおすすめなんでしょ?と思われた方がいらっしゃることでしょう。もちろんその通りです。ただ、一時的にS&P500よりもパフォーマンスがいいインデックスはあるのです。

特にQQQは過去3年ぐらいS&P500をおおむね上回っています。しかしながらQQQも過去20年間という期間で見ればS&P500を下回っていた期間が長いです。

このように短い期間を切り取れば、S&P500より優れたパフォーマンスを出すインデックスが時々現れその都度、そのS&P500より高パフォーマンスのインデックスが魅力的に思えることがあるかもしれません。

近年はそのような状況をSNSで発信する人が増えてきて、意識しなくても見聞きするようにもなりました。S&P500以外が魅力的に見える機会も増えてきているということです。

一方長期間で眺めると、S&P500の安定的な強さが目を引くこともまた事実です。投資の初期段階では時間はかかるけど、安定して資産を増やせる投資が良いと他でもお話しておりその見解はぶれません。

最近、S&P500連動金融商品を買い始めたという方は方針を変えなくていいでしょう。なおQQQを否定しているわけでは当然ありません。S&P500より少し積極的にリターンを狙いたいと思ったときの商品としておすすめしています。

③S&P500に採用される銘柄がどのように決まるかを知っておく

S&P500は米国企業の成績優秀企業の集まりだとお話しましたがではその成績優秀企業の定義は何かをご存知でしょうか?

S&P500に限らず、インデックスには採用ルールがあります。S&P500は前述したように、米国の大型株で構成されます。つまり米国の主要業種の主要企業をカバーすることを目的としており、独自の委員会によって銘柄が選定されています。

インデックスのルールブックによれば、S&P500の採用条件は、米国企業である、時価総額が131億ドル以上、四半期連続で黒字利益を維持している、株式に流動性があり浮動株が発行済株式総数の50%以上あるという4つです。

米国企業であるというのは当たり前のように思いますが、米国株の市場には米国以外の企業も上場しているので、あえて設けられている条件でしょう。

時価総額は131億ドル以上というのは日本円に換算すると1兆4000億円以上ということです。ちなみに日本株でこの条件を満たす上場企業は110社程度しかありません。米国株との違いを実感できる点です。

なお、この時価総額の基準は米国市場の規模が大きくなるに従って上昇していることを併せて申し上げておきます。四半期連続で黒字利益を維持しているというのは、何らかの金融ショックのような特殊な事情があっても黒字にならないような会社はS&P500にふさわしい銘柄とは言わないということです。

流動性というのは当該銘柄についての取引が活発化を示す指標で、売買の成立が少ないようであれば流動性に乏しいと言えます。浮動株というのはマーケットで流通している株式のことです。大株主などはそうそう売ったり買ったりしませんので、発行済株式数の全部がマーケットで流通するわけではありません。

その流通する株式が発行済株式総数の半分以上であることをS&P500は求めています。流通する株式数が多ければ売買が成立する株数も多くなりますので、流動性と浮動株の数はプラスの相関を持つ関係になります。四半期に一度採用条件を満たしているかどうかを独自の委員会が検討し必要に応じて銘柄を入れ替えます。

条件を満たしていても、業績や株価が好調でもっと優秀な銘柄があれば、既に採用されていた銘柄も銘柄入れ替えで除外されます。独自の委員会が検討しているがゆえ、シンプルに数字だけで採用除外を判断されているわけでもないのが、実にS&P500の興味深いところです。

そのような例を一つ挙げておきます。2020年春のコロナショック以降、電気自動車製造販売メーカーのテスラの株価が急上昇し、時価総額が米国市場で上位に入るようになりました。2020年夏の段階で4四半期連続黒字決算を出しており、大型株のインデックスであるS&P500に採用されると予想していた人が多かったのです。

しかし2020年9月4日に発表されたS&P500の銘柄入れ替えにテスラの名前はありませんでした。採用されなかった理由は明らかにされていませんが採用されなかったのは機械的に数字だけで判断されているわけではないことの裏返しでもあります。

ルールはあるけど最後は人の判断が入っていると知っておいた方がいいでしょう。

④S&P500の中身を知っておく

インデックス投資はインデックスの中身を知らなくてもいいとおっしゃる方がいます。それはそれで誤ってはいませんが、中身を知るとより興味が湧くと思います。

S&P500はその名の通り500銘柄で構成されます。500銘柄についての知識はありますか。まずはS&P500の上位10銘柄で全体の約3割を占めます。残りは490銘柄あるのに全部足してもウェイトは7割ぐらいだということです。

上位10銘柄のウェイトが非常に高いわけです。残りの490銘柄が何かも確かめることができます。

ヴァンガード社が構成銘柄全てを公開してくれているのです。親切ですね。英語ですが簡単にできますのでぜひ試してみてください。ヴァンガード社のホームページでVOOを検索します。オーバービューというタブに案内されますのでそこでポートフォリオ&マネジメントタブを選んでください。

下の方にスクロールして、ポートフォリオホールディングスというリンクをたどります。500銘柄以上あると表示されますがこれは例えばGoogleのように同じ会社が2種類の株式を発行していることがあるからですので気にしないでください。

ここで表示される項目の右側の小さな三角をクリックするとそれぞれの項目を昇順降順で並び替えることができます。銘柄名をアルファベット順に並び替えることなどもできます。

この作業でわかることは、何がS&P500のパフォーマンスを上げていて何が足を引っ張っているかです。月に一度銘柄リストが更新されますので、1ヶ月に一度くらいやってみると、S&P500により興味が持てると思います。

⑤S&P500連動商品といえども、どれも全く同じ商品とは言えない

既に他でもお話しているようにS&P500に連動する金融商品はたくさんあります。ヴァンガード社のVOOのような米ドル建てはもちろん、円建てもあります。また、ETFも投資信託もあります。

ですから、ありがたいことに日本にいながらにして米国株投資を手軽にできます。ETFはマーケットで取引されますので取引時間中は価格が動きますが、投資信託はその日の基準価額で取引されますので、1日に一度しか約定しないという違いがありますね。

さて、たくさん商品がありどれもS&P500に連動するものだとしても通貨や商品カテゴリ以外の違いがあります。

一つは経費率、日本の投資信託であれば信託報酬です。同じインデックス連動商品でも経費率が異なればパフォーマンスが異なるという例です。

また、円建ての商品と米ドル建ての商品でも経費率や信託報酬以外の違いがあります。一つは外国税額控除の考慮です。米ドル建てのETFを購入し、分配金を受け取った場合には、米国の課税もあります。外国税額控除については他でも既にお話してきた通り、確定申告をすることで米国の課税分の還付を受けることが可能ですが、円建てのETFにその手続きが不要な物があります。

経費率等は円建ての方が高いことが多いですが、円を米ドルにするまたはその逆をやるということが不要なのは投資に対する敷居を低くするように感じます。

また、貸株で経費率分が取り戻せるというのも魅力という人もいるでしょう。ちなみにつみたてNISAを利用してS&P500連動商品を購入する場合は、金融庁が認めた商品のみが対象となります。

例えばSBIV S&P500インデックスファンドやeMAXISSlim米国株式 S&P500などが候補に該当します。円建ての商品も必要に応じて上手に活用したいものですね。

また商品によって買うために必要な最低金額が異なります。先ほど挙げたヴァンガード社のVOOであれば一口単位で買えますが、一口であっても日本円で5万円程度必要です。

一方、円建ての投資信託であれば100円で買えるものもあります。毎月VOOを買うのはしんどいなと思うのであれば違う商品からスタートしてもいいでしょう。

⑥日本ではニューヨークダウの方が相対的に知名度が高いので、S&P500の情報は自分で取りに行った方がいい

多くのニュースが株式市場について伝えることは日本株であれば日経平均株価で米国株であればニューヨークダウであることが圧倒的に多いです。

言い換えると、S&P500は経済ニュース以外ではほとんど見ません。インデックス投資の良さは、インデックスの内容をよく知らなくてもコツコツ続ければ時間とともに結果が出ることで、S&P500はそのような投資にふさわしいわけですが、少し意識してS&P500について知りたくても申し上げた通り、あまり報道されていないのです。

よって例えばS&P500の終値を知りたいというふうにS&P500について知りたいことがある場合は能動的に取りに行く必要があります。でも、難しくないです。

例えば米国のYahooファイナンスにアクセスすると、S&P500は一番目立つところにリンクがあります。日本では知名度がニューヨークダウより低いだけで、米国では着目している人が多いからでしょう。

米国の著名投資家のウォーレンバフェット氏は2021年5月1日に自身が率いる投資会社バークシャーハサウェイのオンライン株式総会で一般投資家ならば個別株よりもS&P500株式指数投資した方が賢明だと株主たちに述べました。

S&P500は百戦錬磨を経験してきた投資家たちにも評価されているインデックスなのです。日本のYahooファイナンスでも世界の指数というリンクをたどれば、S&P500が載っています。

⑦買い方

毎月ちょっとずつS&P500連動商品を買いたいなと思っている視聴者さんがいらっしゃることでしょう。例えばオンライン証券の中にはクレジットカードで投資信託を購入することでポイントを付与するような特典をつけているところもあり、毎月の自動買い付けが便利に思います。

投資信託の自動積立投資とは、毎月決まった金額分を購入する便利なサービスです。価格が高いときに少なく、安いときに多く購入できる利点があります。また、海外株式で構成されるS&P500への投資は、為替変動の影響を受けますがその変動リスクも分散されます。積立投資の強みですね。

しかし、S&P500に連動する投資商品のうち、ETFは単価が高いです。そのため、ある程度のまとまった資金がないと自動積立投資ができないのです。また、ETFは同じ理由で分配金を自動再投資できないケースもありますね。金額がETFの価格に満たない場合、証券会社が対応していない場合、この二つがあります。

投資信託であれば自動再投資できるものとできないものの両方があります。分配金の自動再投資と運用できる中で得られる分配金を使って自動的に追加購入することです。その結果複利効果を生みます。

ETFでは金額が満たない場合はこの自動での複利効果が得られず、同じことをやりたければ分配金をある程度貯めてから手動で追加購入となります。

ヴァンガード社のVOOは確かに経費率が低く魅力的な商品ですが、投資信託の方が便利な方もいると思いますので自分のスタイルに合う方を選んでください。

ということで知らないとやばい、S&P500に投資している人の必須知識7選をご紹介しました。S&P500連動金融商品はたくさんありますが微妙に違いがあることや、S&P500採用銘柄のルールを下のインデックスとの違いなど知っておいた方がいいことが実はたくさんあります。

全部を一度に頭に入れなくても大丈夫です。少しずつ少しずつ知識を増やしていきましょう。

これからの投資戦略の参考になりましたでしょうか?

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