時間がなくて出来ない
今回のテーマは時間を作る最強の解決策について解説していきたいと思います。投資でお金を増やすには長い年月がかかります。100万円を年利7%で運用しても、1年後には107万円にしかなりません。でもこれを50年間運用し続けると、約3000万円に到達します。世界一の投資家、ウォーレンバフェットの純資産は845億ドルだが、そのうち842億ドルは、バフェットが50歳の誕生日を迎えた後に増えたものですね、彼が持つ巨額の資産のうち99.6%は50歳以降に増えたものなんですね。複利が効いてくるのは人生の序盤ではなく、人生の中盤から後半ってわけです。
ではこの話を聞いて、おじいちゃんやおばあちゃんになってから、お金持ちになってもしょうがないよ、こう思う人はどうすればいいのか、答えはこうです、人的資本を伸ばしましょう。要するに働いて稼ごうってことです。1億円を3%で運用すると年間300万円の収益、つまり年収300万円多く稼げるようになれば、1億円分の資産効果です。金融資産が少ないうちは、自分こそが最も効果的にお金を生む資産になります。
そこで提案していることの一つが、転職や副業です。でも、転職や副業を提案すると、こういう答えが返ってくることも少なくありません。時間ができたらやりますとか、時間がなくてそんなことをする余裕がありませんとか、こんなに忙しいのにどうやって副業の時間を捻出すればいいんでしょうか?こういう答えがよく返ってくるんですね。
なので、今回はこんな悩みを解決するヒントになる話です。
時間がないの本当の意味
まず時間がないの本当の意味についてです。時間がないって言葉を正しく言い換えるとこうなります。今既にやっている活動の方が、あなたが進めている活動より大事だ後ですね。どうでしょう皆さん、この意味ピンときますか。投資や転職、副業などを勧めたとき、時間がないよって人たちがいます。その人たちは、実はこう言ってるんです。今既にやっている活動の方が、勧めている活動よりも大事だ、こういう意味なんですね。
つまり、時間がないって言葉に隠された問題は、1日が24時間しかないっていう物理的な問題ではなくて、優先順位の問題なんですね。例えば宿題をやりなさいとか、勉強しなさい、ピアノの練習をしなさいって親はいろいろと言いますが、子供にそんな時間はありません。なぜなら、今既にやっている活動の方が、親が勧める活動よりも大事だからです。友達と遊んだりゲームをしたり、漫画を読むことの方が遥かに重要です。
もし神様が子供に1日を24時間ではなくて25時間にしてあげたらどうなるか。きっと遊ぶ時間が増えるだけでしょ。そして子供たちはいつでもこう言うはずです。宿題をやる時間なんてないよですね、世の中には時間がないって思ってる人が本当にたくさんいます。でも時間はどんな人にも1日24時間、そこにあります。僕は1日32時間だけど、皆さんは24時間で、皆さんの上司は29時間、そういうふうになってるわけではないんです。皆さん、時間はあります。これが大前提です。
だから時間がないっていうのはもう禁止です。勧める副業や投資と時間を理由にやっていない人は、今既にやっている活動の方が副業や投資よりも大事だ。素直にそう言い換えてください。自分の頭の中で時間がないって言葉が出たら必ず置き換えること、これはあるないの問題ではなく、優先順位の問題だと認識すること、これができるだけで現状維持すべきか、それとも今やっていることをやめて別なことをやるべきか、脳がフェアに判断できるようになります。
時間がないって言ってしまったら、それを解決するためには、神様に交渉して、1日プラス2時間の追加オプションを購入するしかなくなりますからね。自分の脳に自分は不遇なんだ時間が与えられていないんだ、こういう勘違いをさせてはいけません。つまり投資や副業、時間がないのを理由にやらない人というのは、ソファーでくつろいでテレビを見ることの方が優先度が高い、会社で残業することの方が優先度が高い。子供と遊ぶことの方が優先度が高い、休日に疲れを取ることの方が優先度が高い、会社のそばに引っ越して通勤時間を削るよりも今のところに住み続けることの方が優先度が高い、こういうことです。
もちろんこれは価値観、優先順位の問題ですから、誰にケチをつけられることでもありません。時間がないんじゃなくて、もっと大切なことがあるっていうだけの話です。それでもこう思う人もいるでしょう。そうは言っても全部本当に大事なんだよ、今の生活も大事、やった方がいいって言ってることも大事。本当に全部やりたいんだよ。大事なことを全部やるには本当に時間がないんだよ。こういう人たちに、スキマ時間を活用しようとか、時短家電を使おうとか、人に作業をお願いしてしまおうとか、こういったテクニックを伝えても、根本の問題は解決しません。
こういったテクニックは基本的に優先順位が1位のことをやるためのテクニックだからです。優先順位が定まらない人がこれをやっても効果的に時間を使っているような気になるだけでしょ。なんならもっと忙しく感じてしまうだけかもしれません。なので結局、小手先のテクニックで時間を見つけようとするより、もっと本質的な解決策を取った方がいいかもしれない、こういうことですね。ということで次はその解決策について解説します。
時間を作る「最強の解決」
結論からいきましょう。時間を作る最強の解決策はこれです。『やる理由を見つけること。』これですね。
抽象的すぎてまだピンと来ないと思いますが、これができれば時間がない問題は半分以上解決したようなものです。どういうことか、例えば皆さんが健康診断でお医者さんにこう告げられたとしましょう。〇〇さん、これはメタボですね、食生活に気をつけて運動しないと駄目ですよ、どうでしょう皆さん、これを言われて皆さんはダイエットしますか、多分多くの人がしないですよね、きっとそのまま放置すると思います。私も多分そうです。ただメタボというだけではダイエットをやる理由としては弱いからです。
一方で健康診断でこんなふうに告げられたとしたらどうでしょう、〇〇さん、このレベルはもう病気です。このままでは余命は1年とありません。どうでしょう皆さん、このケースでは多くの人が生活習慣を見直しますよね。なぜかというと、やらないと死んでしまうからです。何かをやる理由としてこれほど強力なものはないでしょう。これをしなければ死んでしまうっていう状況なら、ダイエットは途端に人生の優先順位1位に躍り出て、ソファーで寝転がってポテチを食べながらテレビを見るっていう行為は、一気に優先順位が下がります。もうダイエットをする時間なんてないってことはなくなります。
ただモテたいがためだけに東大を目指した人がいます。彼は小学校中学校時代、全然モテませんでした。そして高校は男子校に行ってしまったので、ますます女性と距離が遠くなりました。彼の女性とお付き合いしたい熱がピークに達した頃、彼は気づきました。自分には顔ルックス、これといったセールスポイントがない、自分がモテるためには将来性で売るしかない、学歴、仕事、ポテンシャルがMAXになるところはどこか?中途半端なところでは駄目だ。そうだ、東大へ行こう!って思いだったんですね。結局彼は猛勉強の末、1浪した後に東大に合格します。そして女子大生とお付き合いできるようになりました。彼にとっては女性にモテたいっていうのが、勉強をやる理由だったわけです。
ここから一つ明確な原則が浮かび上がります。それはやる理由は極めて個人的なものでなければならないってことです。お父さんが勧めてきたからとか、お母さんがそうしろって言うからとか、〇〇がやれって言うからとかそういうのでは弱いんです。他の人はどうか知らないけど、自分にとっては非常に重要だとか、他の人は理解してくれないかもしれないけど、自分にとっては超大切なんだ。こういう理由を見つける必要があります。やる理由を個人的なものにする方法の一つは、とにかく具体的にすることです。
成功へのプロセスでは、たくさんの失敗やトラブルを経験します。そういう困難にぶち当たったとき、抽象的な言葉で埋めるのではなく、具体的な言葉で脳を埋めることで、より強力なモチベーションを作るわけですね。これこそが、皆さんが何かを頑張る個人的な理由です。大切なところで、自分じゃない誰かのそれをやる理由は、皆さんがやる理由にはなりません。ここを間違えてしまうと空回りしますね。ではこのやる理由はどうやって見つければいいのか、つまるところ2つしかありません。
①警鐘がなるまで待つ
②時間をとって深く考える
この2つですね、順番に見ていきましょう。
解決策①:警鐘がなるまで待つ
本当に深刻な状況に陥る直前になれば、人は意識が変わります。医者に重大な症状を告げられるとか、会社でリストラが行われ始めるとか、配偶者の浮気が判明するとか、皆さんの人生でリアルに鳴り響いた警鐘は強烈なやる理由になります。まさか自分が病気で働けなくなる日が来るなんてとか、自分がリストラに遭うかもなんて考えてなかった、夫or妻がいなくなったらもしかして生活が成り立たなくなるのでは、こういう状況になれば、時間がないなんて言っていられなくなりますからね。
平常運転のときは、自分が何かに依存して生きているなんて考えもしません。会社に依存しているとか、親に依存しているとか、配偶者に依存しているとかですね、だけど一度警鐘が鳴ると気付くわけです。自分は経済的に自立していなかったのかもしれないなとか、もし依存先がなくなったら自分の人生は破綻してしまうのではないか、こんな感じですね。
また投資や副業で成功している人を見て、あの人たちはいいな、うらやましいな、特別優秀なんだろうな感じたことのある人もいると思います。でもおそらく実態はこうです。彼らは多くの場合、特別優秀だったわけでも、時間をたくさん持っていたわけでもなく、何かしらの警鐘を鳴らされたことがある人たちなんですね、これまでの人生で切迫した事態を経験しているので、やる理由が強烈なんです。だから、ちょっとやそっとの困難で諦めることがありません。成功への執念が違うんですね。
ちなみにパナソニックの創業者松下幸之助氏はこう言っています。私は天から三つの恵みを受けて生まれた、一つ目は家が貧しくなったこと、二つ目は体が弱かったこと、三つ目は小学校までしか進学できなかったことだ、こう言ってるんですね、貧乏で虚弱無学。ほとんどの人にとってこれは不遇以外の何物でもないでしょう。生まれたときから警鐘が鳴り続けているようなものです。このままではいけないぞ、このままでは豊かな人生が送れないぞっていう感じですね。この境遇を天からの恵みとまで言い切り、経営の神様と呼ばれるほどの地位を築いた松下幸之助氏。きっと誰よりも強いやる理由を持ち続けていたに違いないですね。
ただこの警鐘がなるまで待つの弱点はいつ警鐘がなるかわからないことと、なったらめっちゃつらいことです。赤いランプがぐるぐる回転してけたたましい警報音が鳴り出したら、それを快適だと思う人はいません。こうなる前にもっと早く手を打っておくべきだった、こう感じる人がほとんどでしょう。でも時間がない、なんだか頑張れないって人は、人生の転機が訪れるまで待つっていうのも悪くないかもしれません。どうせ良くも悪くも何かが起きるのが人生ですからね。
解決策②:時間をとって深く考える
今までの話を聞いて、ただ警鐘が鳴るのを待つなんて嫌だとか、もっと積極的にやる理由を見つけたい、こういう人に必要なのは、時間をとって深く考えることです。自分はどんな人生を送りたいのか、死ぬ瞬間にいい人生だったって思うためにはどんな日々を送る必要があるのか。これを深く考えるしかありません。やる理由というのはインスタントラーメンのようにお手軽には作れないんですね。
Appleの創業者スティーブジョブズがこう言っていましたね。『私は17歳の時に毎日それが人生最後の1日だと思っていければ、その通りになるっていう言葉にどこかで出会ったのです。それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうかと、違うっていう答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直すということです。』こう言ってるんですね。
つまり時間の使い方=優先順位を変えるときが来たってわけですね。ここで皆さんに提案です。最低でも2泊3日で、大自然の中の旅館ホテルに1人で泊まってみましょう。ジョブズのように毎朝鏡の前の自分に今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか、こう問いかけましょうって言ったところで無理だと思います。なぜなら日々の忙しさに忙殺されて、深く考えるゆとりが持てないからです。なので皆さんがやるべきことは以下の通りです。ちょっと出しすぎじゃないかって思う予算でホテルを予約してください。そして予約した日にどんな理由があろうとそこへ行ってください。そしてこれらの課題をクリアしていってください。
課題①:日の出を見る
課題②:インターネットを1日絶つ
※理由はGoogleの中ではなく、皆さんの頭の中にあります
課題③:好きな匂いな物や場所を見つける。
※他人の好みは一切無視して、自分が心地よいと感じるものを探しましょう。子供の頃の思い出原体験が呼び起こされて、極めて個人的なやる理由が見つかる可能性があります。
課題④:自分の感情感覚を丁寧に観察する
※日々の何に怒りを感じて、何に不安を感じるのか、そして何に喜びを感じるのか、じっくり観察しましょう。日常の雑音の中では聞こえないものが聞こえるはずです。
課題⑤:過去の出来事を整理して伏線として捉える
※これまでに起きたつらいこと、悲しかったこと、惨めに感じたこと、それらを整理してまとめましょう。その上でこう捉えます。自分が幸せになるという人生のドラマを盛り上げるための伏線だ、こういうふうに捉えてください。松下幸之助さんの例なんて、まさにそれですね、貧乏も虚弱も無学も成功の伏線でしかありませんでした。
課題⑥:やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換する
※例えば今の上司と働きたくないっていうのは、尊敬できる上司と働きたいっていうふうに転換する。会社の飲み会に参加したくないっていうのは、仲のいい人たちと楽しく食事がしたいっていうふうに転換する、退屈な事務をやりたくないっていうのは、自分の強みを活かせる仕事がしたいっていうふうに転換する、こんな感じでやりたいことを見つけるよりも、やりたくないことを見つける方が簡単です。それをひっくり返すと、あら不思議、皆さんが投資、転職、副業、起業など経済的自由を目指すための活動をやる理由が見えてきます。
課題⑦:初めての何かを実際に体験する
※今までやったことがないアクティビティに何か一つ参加しましょう。人間は未知なるものにこそ喜びを見いだします。未知の要素がないのなら、最高の楽しさは絶対に得られません。未知の何かに挑戦する楽しさを思い出すには、自分のことを知っている人がいないところで実際に何かを体験してみることです。
ちなみに途中で気づいてた方いるかもしれないですけど、ネタバレすると、ここに出した7つの課題は、夢を叶えるゾウに出てきたものの一部です。夢を叶えるゾウっていうのは、2007年に出版されて、2022年現在、全5冊、累計460万部を超える自己啓発本の超人気シリーズです。この本では夢がない人に対して夢を見つける方法をレクチャーしています。この本読んでみるとわかるんですけど、まさにこれ成功するために必要なマインドがぎっしり詰まっているっていう感じなので、未読の人はぜひ一読をおすすめします。
なんならこの書籍を2泊3日の旅行に持っていってもいいですね。大自然の中で1人ゆっくり最高の読書体験ができると思います。めちゃくちゃおすすめの本ですね。結局皆さんがやる理由というのは既に皆さんの中にあるんです。普段はそれに蓋をしてしまっていて気づかないだけ、警鐘が鳴るまで気づけないだけです。それを見つけるには、自分1人で思考を深めるしかありません。時間がないって嘆きながら、3ヶ月前と変わらない生活を送ってる人がいたら、ぜひ騙されたと思って、2泊3日の旅行を計画してみてください。人生が変わるきっかけは意外にこういうところにありますからね、
まとめ
最後にまとめです。この2つについて解説しました。時間がないの本当の意味、それから時間を作る最強の解決策、この2つですね。
時間がないの本当の意味は今既にやっている活動の方が、あなたが進めている活動より大事だ、こうですね、時間は1日24時間誰にでもあります。時間は必ずあります、時間にまつわる問題の本質はあるかないかではなく、優先順位の問題です。僕自身もたまに使ってしまうんですけど、もし自分が時間がないって言葉を使ってしまったときは、今既にやっている活動の方が他の活動よりも大事だ、必ずこう言い換えましょう、これができるだけで現状維持すべきか、それとも今やっていることをやめて別なことをやるべきかがフェアに判断できるようになります。自分には時間が与えられていない、つまり自分は不遇なんだと脳が勘違いしてしまうと、できなくてもしょうがないっていう思考に陥ります。脳に言い訳させないようにしましょう。
それから時間を作る最強の解決策、時間を作る最強の解決策は、やる理由を見つけることです。やらないと死んでしまうとかやらないと一生後悔する、そういったレベルの極めて個人的な理由を見つけましょう。自分じゃない誰かのそれをやる理由は、皆さんがやる理由にはなりません。そしてやる理由を見つける方法はざっくり2つ。一つ目は警鐘がなるまで待つ。リアルな継承がなれば、それは最強レベルのやる理由になります。投資、副業、転職、起業、これらをやる優先順位は急激に人生のトップに躍り出るでしょう。問題はいつ警鐘がなるかわからないことと警鐘がなってしまうと、めっちゃつらいってことですね。ケツに火がつくまでやらないというのは、いざとなれば、その熱さを受け入れるってことと同義です。お尻が熱いのが嫌な人は、次のプランで行きましょう。
二つ目、時間をとって深く考える。これですね、最低でも2泊3日で大自然の中の旅館やホテルに1人で泊まってみましょう。このとき予算はケチらずに行ってください。非日常感を出さないと脳が活性化しないですからね。そして、夢を叶えるゾウで書かれていたような課題に取り組みましょう。日の出を見る、インターネット1日絶つ、好きな匂いの物や場所を見つける、自分の感情と感覚を丁寧に観察する、過去の出来事を整理して伏線として捉える。やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換する、初めての何かを実際に体験する。
以上を参考に時間がないっていう悩みが少しでも減れば嬉しいです。時間がないっていう言い訳をしなくなった、自分のやる理由が見つかった、優先順位が変わり、生活の質が上がったいい人生にしていきましょう。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。