今熱い「働き方」と「職種・業界」
今回のテーマはこれですね、今熱い働き方と職種業界について解説をしていきたいと思います。ここ数年で働き方を巡る環境がめちゃくちゃ変わってきていますね。例えば副業禁止から副業解禁の流れに、この中でリモートワークを組み合わせたワーケーションが活発に、年功序列、終身雇用が崩れ始め、欧米にならってジョブ型雇用を導入する企業が増加、一生のうちに何度もキャリアが変わる時代、リスキリング、学び直しが重要にっていった感じです。
いやいやうちの会社は5年前も今も何にも変わってないよ、もしかしたらそんなことを感じている人もいるかもしれません。でも、世の中は確実に変わっています。変わらない会社とともに、自分もずっと変わらないままでいるよりも変わる世の中に合わせて、自分も変わっていく方が良い人生を送れるようになるかもしれません。
そういう意味で、働き方の最新動向を抑えるのは非常に重要です。知らないままでいると浦島太郎になっちゃいますからね。
年収を増やしたいとか、もっと幸せな働き方がしたい、こんな思いを抱いているビジネスマンなら絶対に知っておくべき話題です。ぜひ最後まで読んでください。
ジョブ型雇用
メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用、この二つの違い、皆さんは自分の口で説明できますか。まず人を採用して、それからその人に仕事を与えるのがメンバーシップ型雇用です。日本企業の多くはこのスタイルですね。何をやらせるかはさておき、新卒一括で採用して、配属の話はその後です。営業、人事、経理、経営企画みたいな感じで、何でもやらせちゃいます。
一方、最初に仕事があって、その仕事ができる人を採用するのがジョブ型雇用です。どんな仕事をするかは、職務記述書、ジョブディスクリプションに記載されています。従業員としては、専門性を高めやすく、転職もしやすいっていうメリットがあります。欧米ではこのスタイルが多いようですね。
ちなみに私はジョブ型雇用派です。企業も従業員も専門性を育てずしていい仕事はできないですからね。富を得る鍵は特殊知識、つまり専門性です。なので僕は専門性が育たない環境で人に仕事をしてもらおうとは思わないですし、自分だったら専門性が育たない環境で仕事がしたいとは思いません。日本では年功序列、終身雇用はもう終わり、ジョブ型にしようぜ、こんな機運があります。
日経新聞によると、ジョブ型雇用の導入検討状況は全813社のうち10.9%がジョブ型雇用を導入済み、12%が導入予定、66.1%が導入予定はないってことになっています。世の中の変化を知るって意味では、このぐらいの数字は頭に入れておいた方がいいでしょう。話題になり始めてからたった数年で広がりを見せ始めたジョブ型雇用ですが、ハッピーな話ばかりではありません。いろいろと課題もあるようですね。
日経新聞によると、三菱ケミカルは2700のポストを公募したが、応募があったのは半分。実際にポストについたのは3分の1、部署間の人気格差で生まないポストもあるようです。それから2024年までに全グループ会社にジョブ型雇用を広げる人たちは、480件のポスト公募しかしグループ内人材がついたのは3分の1で、残りは中途採用です。専門性の高いポストにつける社内人材がいなかったようですね。
それから富士通は職種と賃金の連動に遅れが発生しています。例えば営業なら年収500万円、経理なら400万円といった感じの職種別賃金制度にできていないようです。ジョブ型雇用が導入されるとこうやってポスト、つまり仕事や役職が公募されます。この経理の仕事を誰かやりませんか、できる人いませんかとか、営業の仕事、誰かやりませんか、できる人いませんかという感じです。でも部署間で人気格差もあるし、ポストにつける社内人材がいなかったりするし、この場合は外部の人にとっては転職案件が増えて嬉しいですね。
そして専門性の高い職種についても、他の職種とあまり給料が変わらなかったりと、なかなかうまくいっていない事情もあるんですね。とはいえ、人生を楽しく生きて、お金で不自由したくない人がすることはシンプルです。一つ目は専門性を育てましょう。そして二つ目は、専門性に見合う報酬を提供してくれる会社を探しましょう。一つ目の専門性を育てましょうについて、これを聞くと、自分に専門性なんてないよって人もいるでしょう。でもそんなものは学び直したら良いですね。
移り変わりの早い今の世の中、3年前の知識は陳腐化します。勉強することを忘れたベテランよりも貪欲に勉強する新人の方が強い、そういうことは多々あるんです。専門性を育てを広げようという意識があればいつからでも戦えます。専門性を育てて、その専門性に見合う報酬を払ってくれる会社と付き合いましょう。
ジョブ型雇用が広がれば広がるほど、そういうチャンスは増えていくはずです。というわけで以上、ジョブ型雇用が広がってるよ、導入済み導入予定が既に2割超だよ。でも、課題もあるよ。ジョブと社内人材のミスマッチや部署間人気格差、賃金形態ですねっていう最新事情の紹介でした。
ハイブリッドワーク
次のテーマはハイブリッドワークです。常時オフィスワーク、これは全ての従業員がオフィスで働く形態です。一方、常時リモートワーク、全ての従業員がリモートで働く形態です。そして真ん中にあるのがハイブリッドワークです。一部の従業員はオフィスで、一部の従業員はリモートで働きます。オフィスにいたり、リモートしたりを自由に選べるってわけです。つまりハイブリッドワークというのは、リモートワークとオフィスワークを組み合わせた働き方です。
ハーバードビジネスレビューの記事では、ハイブリッドワークは、これから主流の働き方になるなんて言われてますね。働き手の目線で見ると、通勤にかかるストレスや時間が軽減できる、居住地や生活圏の選択肢が増える、オフィスから遠いところにも居住化の子育てや介護など、個人的な用事を果たしながら仕事ができる上司や同僚ともリアルなコミュニケーションをとる機会が持てるといったメリットがあります。こういった流れを受けてオフィスを縮小する企業も増えています。
ZDNetJAPANのハイブリッドワークで再定義されるオフィスっていう記事によると、SAPジャパンは、本社オフィスを東京大手町のビルにて、総床面積は全オフィスの半分以下に。エイチ・ツー・オーリテイリングとグループ企業の阪急阪神百貨店は大阪梅田ツインタワーズサウスにて、面積は全オフィスの約70%にっていう感じです。
一方、より働きやすいオフィスを実現するためのITツールの導入も忘れていません。チームメンバーの働き方や居場所の可視化アプリ。用途に合った会議室やデスクの予約システム、無人受付、顔認証による入退室システムなどですね、ハイブリッドワークでは、リモート従業員との円滑なコミュニケーションも求められます。最近ではそのためのシステムもどんどん開発されているようですね。
Webミーティング用にはリモート参加者が実際の会議室に座っているかのような感覚で参加できるシステムとか、仮想現実を通して、アバター同士でやり取りできるシステムとか、これかなりリアルなもので指の動きを反映できるレベルだそうです。そして現実の動きと連動していて、握手やじゃんけんなども可能とのことです。
話をまとめると、つまりこういうことです。一部の企業は新しい時代に合わせて、ハイブリッドワークに焦点を当て始めている。オフィスは縮小している一方、IT投資は積極的に行っている。そうすることでコミュニケーションの質を守ろうとしているわけです。リモートワークだけにすると存在感とか雑談がなくなってしまいますからね。コミュニケーションに工夫が要るようになります。
そして大きなオフィスを構えることを考えると、コスト的にも優位性がありますね。もちろん業種や業態によってはこういうことが難しい会社もあるでしょう。ただ問題なのは、こういうことができるのに、しかもその方がメリットがあるのに、しない企業、そして心の底では、こういう働き方を求めているのに動かない従業員です。不平や不満、できない言い訳をするばかりで、変化に対応しない、これではジリ貧です。
変化というのは徐々に訪れるものです。1ヶ月では見えない変化も5年10年といったスパンで見るとよく見えますね。茹でガエルになって気がついたら打つ手なし、こんなことにならないように、変化を受け入れ、変化に合わせていきましょう。冒頭でもお伝えしたように、変わらない会社と共に自分もずっと変わらないままでいるよりも変わる世の中に合わせて、自分も変わっていく方が良い人生を送れる可能性が高いかなと思います。
2023年上半期の最新転職市場動向
2023年1月5日、パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービスDODAが、転職市場予想2023上半期っていうレポートを公開しました。このレポートによると、2023年上半期の転職市場全体における求人は全14分野で増加。この中で採用活動を中断していた企業が採用を再開し始め転職市場全体で売り手市場に、転職する皆さんが有利ってことです。
そして若手人材の採用ニーズが高まっている新卒採用の市場競争が激化しており、第2新卒で若手を確保しようとする企業が増加、IT通信業界では引き続きDXニーズが拡大、建築土木業界では、働き方改革の猶予を踏まえた採用が旺盛に。2024年4月から時間外労働の上限規制適用開始です。さらに製造業では、世代交代を踏まえた技術継承、医療業界では品質管理の強化などで採用が活発にっていうことです。
もう少し細かく紹介していきましょう。IT通信業界では、DXに対するニーズに加え、アプリ系エンジニア、インフラ系エンジニアで採用ニーズが高い。経験豊富なベテランエンジニアだけではなく、ポテンシャルを期待した。未経験エンジニアの採用熱も高まる、リモートワークの普及等に伴い、ITセキュリティ系エンジニアの採用ニーズも高まるといった感じでお仕事がたくさんありそうです。
電気機械業界では、自動車や製造装置メーカーで需要が堅調、電気機械領域のエンジニアへの採用ニーズが高まり、求人数は増加予想。経験者、未経験者ともに採用ニーズが増加っていう感じで、団塊ジュニア層の引退を見据え、技術継承のための採用が増えそうです。さらに化学素材業界では新型コロナの影響で2022年中に採用が進まなかったところも多いようです。その埋め合わせとして2023年も引き続き転職市場が活況になる予想です。
さらに金融では、ITシステム事務企画やDX推進、市場運用、M&A、監査、コンプライアンスといった専門領域で経験者採用が活発に行われる見込みです。かつて金融系は同業界内の転職が多かったんですが、最近は異業種からの転職者もかなり増えているそうですね。職種別に見ると、どの職種も採用ニーズが旺盛です。営業職はもちろんのこと、企業活動が旺盛になると、営業部隊は必ず強化されますから、人事、経理、法務、マーケティング、ITエンジニアなどの専門職も求人が増加予想です。
これ皆さん、何が言いたいかっていうと、転職を考えているならいい時期ですってことです。IT通信金融といった業界は業績もいいですし、まさに熱い業界と言えます。そして熱い職種としては、個人的には営業やエンジニアあたりをします。2022年11月のデータですが、求人倍率は2.23倍、これは求職者1人当たり2.23件の求人があるってことです。一般に1.6を超えると売り手市場、つまり求職者が優位と言われています。
さらに求人数は前年同月比144.6%増、求人数は12業種全て11職種全てで前月比増っていう感じです。元々1月から3月というのは企業の採用活動が活発になります。新年度が始まる4月に向けて人員を確保するためですね、最近の流れを考えると、企業の採用活動はますます熱を帯びそうですね。企業の求める能力の方はかなり変動します、なぜ企業の求める能力がぶれるかというと、自社の業績がどうか、利益が出てるとか売り上げが伸びているとか、今後の業界の見通しはどうなのか、好景気になるか、不景気になるか、こういった状況次第で人材に求めるハードルが変わるからです。
要するに、自分自身はそれほど変わっていなくても、企業側の求めるハードルが下がるタイミングを狙えばチャンスがあるってことです。これ恋愛に例えると、何年かに1回、異性が付き合ってくれるハードルが下がるタイミングがあるってことですよ、あのときのタイミングだったら付き合ってもらえそうになかったけど、今は割とハードル下がってて付き合ってもらえそうみたいなね、そんな感じです。今のように採用活動が活発な時期は、未経験者採用も増えます。それはつまり、ハードルを下げてでも人が欲しい状況にあるということです。こういうときは本当にチャンスですね。もちろん専門性の高い人たちにとっても大チャンスです。
ジョブ型雇用が広がりつつあるとはいえ、日本企業はまだまだ、どんな仕事をしているかより、どこの会社で働いているかで給料水準が決まります。こういう転職しやすい時期に給料の高い会社に移動できるとやっている仕事の内容はほとんど変わらないのに給料だけが高くなる、こういうことが起きるんですね。前の会社と同じ仕事をしているのに年収が100万円アップした、こんな事例はいくらでも見つかります。
繰り返しになりますが、2023年1月から3月は良い転職のチャンスと見ています。今の会社に不満がない人にまで転職をすすめる気は一切ありませんが、今の会社の待遇や働き方に不満がある人は、検討する価値があるタイミングです。収入や働き方、両方の面でグレードアップが狙える状況です。実際の転職にはリスクが伴いますが、転職活動には一切リスクがありませ、納得できる条件が得られなければ転職しなければいいだけだからです。納得できる条件で相手が付き合ってくれるっていう状況のときだけ付き合えばいい、そんな都合のいいことが転職においてはできるんですね。まさにノーリスクの資産運用と言えますね。
新年を迎え、やる気のあるこのタイミング、1月から3月の期間限定で、できる限りやってみる。いい会社が見つからなくても、どうせのリスクだって、こんな気持ちで、人的資本、つまり自分の運用に取り組んでみてください。なお今の時代、転職エージェントを使わない転職活動はかなり非効率です。転職するときは、転職サイトではなくて転職エージェントを使いましょう。なぜなら転職エージェントは非公開求人多数、これ企業からすると採用戦略を知られたくない会社は大々的に求人広告を打たないからですね。
そして業界や職種に詳しい専門のエージェントにキャリア相談課の面接対策や履歴書の添削もやってもらえる、さらに面接の日程調整や条件面の交渉もやってくれるということで、活用しない手はありません。これ全部自分でやろうとしたらなかなか難しいですからね。私今はこういう会社で働いていて、こういう年齢なんですけど、いい求人ないですか聞いてみるだけでも、今まで考えもしなかった選択肢が出てくるかもしれません。
まとめ
今回は働き方、転職に関する3つのテーマでお話をしました。
ジョブ型雇用
ジョブ型雇用が広がっている。導入済み導入予定が既に2割超、ただ課題も出始めている。ジョブと社内人材のミスマッチ、部署間人気格差、賃金形態ですね。
ハイブリッドワーク
オフィスワークとリモートワークを組み合わせた働き方です。オフィスを縮小し、IT投資をする企業が増加中です。
2023年上半期の転職市場動向
転職市場全体における求人は全14分野で増加。この中で採用活動を中断していた企業が採用を再開し始め、転職市場全体で売り手市場になっています。ぜひ現状知って変化に対応してもらえたらなと思います。
以上、参考になれば嬉しいです。収入と良い働き方、この二つを実現できると人生の幸福度は大きく高まります。とはいこの二つは自ら追い求めるものであって、誰かに提供してもらうものではありません。確かにこれらを追い求めるのは大変です。ベッドに寝転んでスマホをポチポチしているだけでは達成できることではないですからね。でも大変なだけあってその見返りは非常に大きいです。そして人的資本を鍛えるというのは人生で最も報われやすい努力の一つです。どうせやるなら報われる努力をしていきましょう。
またおすすめの転職エージェント2社については、いつものようにリンクを貼っておきます。遠慮せず気軽に利用してみましょう。転職活動はノーリスク、これを合言葉に今回のポイントを踏まえて活用してもらえたらなと思います。
以上、最後まで読んで頂きましてありがとうございました。